受験対策

受験作文の書き方 「中学時代がんばったこと」

みなさん、こんにちは!

作文講師の菅野恭子です。学習塾シンクスで作文クラスを担当しています。

横浜では27日の月曜日から学校が始まりました。

シンクス東品川教室のある品川区では、まだ夏休みです。

昔は、8月いっぱい夏休みというのが一般的だった気がしますが、今は、地域によってまちまちですね。

みなさんのお住いの地域ではいかがでしょうか?

 

2学期に入ると、受験生はそろそろ、焦りが出てくるころかと思います。

クラスの雰囲気も、ちょっぴりぴりぴりしてくるのでは?

 

受験する学校によっては作文が課されることもありますね。

そんな、受験作文があるみなさんに向けて、受験作文の書き方をお伝えしていこうと思います。

まずは、よくある課題、

「中学時代に頑張ったこと」

の書き方を解説したいと思います。

高校受験の場合ですが、中学受験でも、同じように「小学校生活でがんばったこと」という課題が出ることも多いですね。参考にしてください。

書き方の流れ

大きな流れとしては、つぎのようになります。

  1. 導入
  2. 頑張ったことその1
  3. 頑張ったことその2
  4. まとめ(成果と今後の展望)

まずは、自分が頑張ってきたことをふたつ、挙げてみましょう。

ふたつなんてもんじゃない、もっとたくさんある! 

という人もいますよね。その場合、全部アピールしたくなってしまうかもしれません。

しかし、ポイントを絞ることが大切。

自分の体験をしっかり入れていく必要がありますので、言葉にできる体験があることを選ぶのがコツです。

頑張ったことを厳選しよう

頑張ったこと?

ないなあ……という子は、あまりいないのではと思います。

でも、もし、特に思い浮かぶことがなく何を書けばよいのだろう……そう悩んでいる子は、ぜひ、ご両親に聞いてみてください。または、仲良しのお友だちでもよいでしょう。

「ねえねえ、私って、何を頑張ってきたと思う?」

と。

自分のことは意外とわからないものです。

自分では頑張っているように思えないことも、周囲の人には、とてもよく頑張っている姿に映ることも多いものです。

頑張ったことリスト

◆自分で思う頑張ったこと

◆人から聞いた頑張ったこと

「頑張ったこと」と聞いてピンとこない子は、ぜひ、このリストをメモしてみましょう。

自分では意識していなかった意外な「頑張ったこと」が浮かぶ可能性もありますから、人に聞いてみるのも忘れずに。

そして、そのリストの中から、頑張ったこと№1と№2を決めます。

頑張ったことを裏付ける体験談と聞いた話を見つけよう

「頑張ったこと」ふたつに絞ることはできましたか?

書くことが決まったら、具体的に体験談を考えていきましょう。

では、つぎのようなふたつを書くことに決めたとします。

  1. 部活でレギュラーになること
  2. 身の回りのことは自分でやること

自分らしい体験談を入れよう

部活でレギュラーになるために、どんなことを頑張ってきたのか。身の回りのことは自分でやる、具体的にどんなことを、どのように頑張ってきたのか。

自分の実際の体験を、丁寧に探っていきます。

部活でレギュラーになるという目的は同じでも、その目的を達成するための方法は、ひとそれぞれ。「頑張ったこと」と聞いて考えられる王道でもいいですし、「え?初めて聞いた!」と思うような意外な頑張りを書くのもあり。

自分らしい頑張りを書いていきましょう。

目標までの方法図解

聞いた話を入れよう

自分の体験のほかにもうひとつ、ぜひ入れたいのが聞いた話

聞いた話って、誰に聞いた話?

それは、いちばん身近なところで頑張りを見てくれていた家族や仲良しの友達。

自分が頑張っていた姿がどのようなものだったか、客観的に見てもらうのです。

母は、帰宅すると疲れて寝てしまう私の姿に、体は大丈夫なのかと心配で仕方なかったそうだ。

幼いころからずっと一緒だった友人には、「こんなに根性のある子だったのかと、正直びっくりした」と言われたことがある。

このような客観的なひとことが入ると、その頑張りがどの程度のものだったのか、わかりやすくなります。体験談の中にこのような一文が入るだけでも印象が変わってきますよ。

最後のまとめ

ふたつの体験談が完成したら最後のまとめ。

ここでの準備としては、やってほしいことがみっつあります。

まずは、第二段落と第三段落のふたつの頑張ったことに共通することを探ってみましょう。

「部活でレギュラーになるためにがんばった」「自分の身の回りのことは自分でやること」

このふたつを頑張った際に得たものや、心構えなど。

つぎは、今回の大きなテーマ「中学時代に頑張ったこと」の頑張るに注目。

頑張るって、人間にとって、どういうものなのでしょう?

頑張ることで、人間にはどんな影響があるのでしょう?

自分だけの”頑張る”ではなくて、一般的にどの人にもあてはまる”頑張る”とは何か、これを見つけ出します。(=一般化の主題)

最後に、これからの生活で、具体的には高校生活で、となるでしょうが、引き続きどんなことを頑張っていきたいか、将来の展望について考えます。

このみっつを順に書いていくと、つぎのようになります。(おおまかに)

私は、これらの頑張るという体験を通して、自分自身、とても心が強くなったと実感している。→ ふたつの体験に共通することを挙げる

人間にとって頑張るということは、心の成長に欠かせないものだ。→ 一般化の主題

私は、高校生活はじめ、これからの人生においても、頑張ることを通して理想の自分に成長していきたいと考えている。→ 将来の展望

心の成長という面に焦点をあててみました。

「中学生活で頑張ったこと」参考例

中学に入学してから、私はいろいろなことを頑張ってきた。その中でも特に力を入れて頑張ってきたと思うものがふたつある。

ひとつめの頑張ったことは、部活でレギュラーになることだ。私は中学に入学し、バスケットボール部に入部した。他の部員は小学生からミニバスケットボールをやっていた子が多く、初心者の私は、マイナスからのスタートだった。なんとかみんなに追いつこうと必死で練習した。真面目が取り柄の私は、練習を休むこともなかった。それでも、レギュラーになるという目標は、正直達成が難しかった。心が折れそうなことも多かったが、自分を奮い立たせて練習に通い続けた。母は、帰宅すると倒れ込むように眠ってしまう私を見て、体は大丈夫なのかと心配で仕方なかったそうだ。結局、レギュラーにはなれなかったが、あきらめずに目標に向けて頑張れたことは、大きな財産になったはずだ。

もうひとつの頑張ったことは、自分の身の回りのことは自分でやるということだ。私は、3人きょうだいの末っ子だ。自分でも思うが、なにかと甘やかされてきた。だから、中学生になったときに、自分のことは自分でできるように、また、家の中のことも参加して、母を助けたいと考えた。洗濯物を畳んだり、自分のお弁当箱を洗ったり、濡れた靴や制服を乾かしたり、なんていうことないことも、今までやったことのない私にはとても面倒なことだった。部活で疲れて寝てしまうことも多く、目が覚めて反省することも多かったが、今では、母がいなくても家の中が回るくらい家事をマスターした。あきらめて投げ出してしまえば代わりに母がやってくれることがわかっていた。だから、かえって投げ出すことができなかった。小学生の私には考えられない発想だ。

私は、これらの頑張るという体験を通して、自分自身、とても心が強くなったと実感している。もし、この頑張りがなかったら、小学生時代と変わらない何の成長もない中学時代になっていたと思う。人間にとって頑張るということは、心の成長に欠かせないものだ。私は、高校生活はじめ、これからの人生においても、頑張ることを通して理想の自分に成長していきたいと考えている。

成長のイメージ画像

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ABOUT ME
菅野恭子
筑波大学第二学群日本語・日本文化学類卒。 作文指導に定評のある言葉の森にて指導に携わる。 現在、言葉の森の教材・指導法にてシンクス東品川教室・シンクス上永谷教室・シンクス阪東橋教室で作文教室開講中。 2000年2001年2002年生まれの三兄弟の母。