こんにちは!
学習塾シンクスで作文を教えている菅野恭子です。
今日は、よくある相談から。
Q:句点が抜けている作文を書くのですが、どうしたらよいのですか?
句点のうち忘れは、低学年の子によく見られます。
それほど珍しいことでもありませんし、いずれは直るものですから、それほど気にしなくても大丈夫です。
いずれ直る
ということを、私は信じています。
ですから、間違いを指摘して厳しく指導することはしていません。
句点を忘れてしまう子は、書くスピードが速いのも特徴です。
きっと、頭に浮かんだことを一気に書いてしまいたいのでしょう。
大人でも、メモをとるときはまさにそんな状態になりませんか?
聞き洩らさないよう、また、頭に浮かんだことを忘れないよう、一気に書きなぐっていませんか?
子どもは、さらにその傾向が強いのだろうと思うのです。
落ち着いて考えを整理して書けるようになると、自然と句点忘れもなくなると思ってます。
書くたびに、事前の指導で、
「。(まる)をつけるの、忘れないでね。。(まる)も〇〇ちゃんに無視されたらかわいそうだよ~。」
という感じで、記憶に残るように軽く注意するようにしています。
それで充分ではないでしょうか。
注意するよりも、読み聞かせなどで一緒に本を読み、文章の最後には句点がつくということを意識させる方がずっとスムーズに身につきますよ。
ダメな部分に注目しない
できた問題、できなかった問題がわかるタイプの学習と違い、作文では、厳密な評価ができません。
光る表現があったり、これは!と思う上手な一文があったり、プラスの部分もありますし、表記ミスがあったり、文のねじれがあったり、マイナスの面もあるでしょう。
今日の質問の句点忘れも、小さなマイナスですね。
プラスとマイナス。どこに目をつけるか。
指導する側は、その点を意識しなくてはいけないと常に思っています。
というのは、プラスの部分に目を向けて、やる気や満足感、作文への自信をつけてあげることもできます。
反対に、マイナス面に目を向けてしまうと、間違いなく作文への抵抗感や、苦手意識を生み出してしまいます。
句点などの小さな(悩んでいる親御さんにとっては決して小さい問題でないことも理解できますが)ことに目を向けるなら、私は、ひとつでも多くの光る表現を褒めてあげたいと考えています。
単純に〇か×の評価がつかない作文だからできることかもしれません。
でも、作文ならではの、プラスに目を向ける指導が、私はとても気に入っています。
作文以外でも同じ
これは、作文以外でも同じですよね。
子どもと向き合うとき、その子のどこに、なにに目を向けてあげるか。
とっても大事。
長所と短所は紙一重でもあります。
プラスを認めてあげることで、マイナスがプラスへ変わることだってあるでしょう。
オセロがころころっとひっくり返っていくように。
結論
句点忘れもいずれは直る!
小さなマイナスよりも、プラスに目を向けよう!