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読書感想文は、まず本選びが大事

「読書感想文が書けません。」

毎年、夏休みになると、そんな相談をたくさん受けます。

でも実は、書けない原因は「文章力」ではないことがほとんどです。

一番大切なのは、本の選び方。

おすすめなのは、
「自分と重なる本」を選ぶことです。

易しい本なら書きやすいという誤解

実は、書けない人ほど、適当に本を選んでいます。

たとえば、課題図書の中から一番ページ数の少ないものや、アニメ風の装丁のものを選びがち。

本の内容が易しければ書きやすだろうと思うのも無理はありません。

けれども、実際に書く段階になって、何を書いたら良いのかさっぱりわからない。

結局、あらすじだけで何とか作文用紙を埋める。

そんな子が多いです。

でも、読書感想文は、本のあらすじを書くものではありません。

本を読んで、
自分は何を思ったのか。
自分の経験とどうつながったのか。

それを書くものです。

自分と接点がない本で感想文を書こうとしても、難しくて筆が進まないのは当然なのです。

どんな本を選んだら良いのか

では、どんな本がいいのでしょう。

たとえば、

「もし自分が主人公だったら、どうするだろう?」

そんなことを考えられる本。

あるいは、

「私も、この主人公と同じようなことがあったな。」

と思える本。

そういう本なら、自分の経験や気持ちと自然につながります。

共感できるかが肝

こうお伝えすると、全く同じ体験なんてしたことがないから書けないという声も出ます。

でも、「同じ体験」である必要はありません。

冒険をしたことはなくても、

友達だけで遠くに出かけてちょっぴりスリルを感じたことがあるかもしれません。

勉強に没頭することは理解できなくても、好きなことに打ち込む姿勢は同じかもしれません。

少しでも「あ、わかる」と感じる部分があれば、それは「自分と重なる本」と言えるのです。

読書感想文は、「本の感想」を書くものだと捉えられていると思います。

でも、本を読んで心が動くのは、自分の中にある経験や価値観と、本の出来事が重なった瞬間です。

つまり、感想とは、本について語ることではなく、自分の心が動いた理由を言葉にすることなのです。

だから、自分とかけ離れた世界の本よりも、自分の心が少しでも動く本の方が、ずっと書きやすいのです。

最後に

読書感想文は、本を通して、自分のことを知る学習です。

「私は、こんな人に憧れるんだ。」

「私は、こんな場面で腹が立つんだ。」

「こんな考え方は好きだな。」

そんな小さな発見があるからこそ、読書感想文に取り組むことには意味があります。

「何を書けばいいか分からない。」

そんなときは、書き方を考える前に、本選びを見直してみてください。

読書感想文は、ページをめくる前から始まっています。

ABOUT ME
きょうこ先生
2003年より作文指導に携わる。東京(品川)横浜にて対面指導。 現在はオンラインをメインに、愛媛県松山市にて対面指導を行っている。長く続けてくださる生徒さんが多いのが自慢!(平均5〜6年。最長は13年!) 作文がスラスラ書けるようになった、国語の成績がぐ〜んと上がったという声はもちろんのこと、自分の意見が言えるようになった、コミュニケーション力が上がった、親子の会話が増えたなどの声も多くいただく。

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