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高校受験:推薦作文対策テーマ 練習用にどうぞ

推薦入試の作文対策、どうしてる?

この時期、推薦入試の作文対策についてご質問をいただくことが増えます。

「推薦受験にチャレンジしてみたいけれど、作文がネックなんです……」

「たくさん書いたら慣れると聞くけれど、どんなテーマで練習したらいいんでしょうか?」

このような内容です。

いざ練習しようとしても、日頃、作文を書く機会も減っている中で、テーマを探すのはとても難しいことです。

今回は、推薦入試の作文対策対策におすすめの練習テーマをご紹介したいと思います。

作文対策になるだけでなく、面接準備にも役立つテーマになっています。ぜひご活用ください。

課題1 志望理由

なぜ、本校に入学したいのですか。また、本校でどのような学びをしたいのか、その学びは、あなたの将来の目標とどのようにつながっているのかを具体的に述べてください。

★学校の特色や教育方針を理解し、それらを自分の目標と結びつけてみましょう。

参考例

私が貴校を志望したのは、放送部が全国大会で活躍している実績があるからです。また、卒業生が様々な分野で活躍していることにも魅力を感じています。私も、部活動に打ち込み、全国大会出場を目指したいと考えています。

私は、将来アナウンサーなどの報道関係の仕事に携わりたいと考えています。私は、小学四年生で初めて放送委員になってから、中学三年生まで、ずっと放送委員をしていました。それは、自分の言葉で物事をわかりやすく伝えることに興味を持っていたからです。言葉の力をつけるために作文や話し方の教室で学んできました。先輩方のように、全国大会に出られるよう、さらに努力を重ねていきたいと考えています。

課題2 将来の夢

あなたの将来の夢は何ですか。その夢を実現するために、高校時代にどのようなことを学び、どのような経験を積みたいと考えていますか。具体的に述べてください。また、その計画を達成するためのあなたの意気込みも述べてください。

★遠い将来だけでなく、具体的な目標を設定することで、入学後のイメージを明確にしましょう。

参考例

私の将来の夢は、スポーツトレーナーになることです。私は、幼い頃から体を動かすことが好きで、サッカーを続けてきました。ところが、中学2年のときに腰を痛め、サッカー部をやめることになりました。リハビリに励んでいたときに、健康で、思うように体を動かせることがどんなにありがたいことかを実感しました。また、高齢化が進む社会で、健康を維持するための運動は、さらに求められると考えています。だから、多くの人が運動を通して健康に人生を楽しめるよう、スポーツトレーナーとして役に立ちたいと考えています。高校では、多くの人とコミュニケーションを取り、多様な人の気持ちや価値観に触れる体験を積み、知見を広めたいです。また、貴校のボランティアクラブで高齢者のリハビリのお手伝いをしたいと考えています。体を痛め、落ち込んだ経験を活かし、将来は人の気持ちに寄りそうことができるスポーツトレーナーになりたいです。

課題3 困難を乗り越えた経験

学校生活や部活動などを通して困難を乗り越えた経験について述べてください。その経験から学んだこと、そしてその経験がどのようにあなたの成長につながったのかを具体的に説明してください。

困難な状況を乗り越えた経験は、成長につながる貴重なエピソードになります。このようなエピソードを用意しておくと安心です。

参考例

私は中学では吹奏楽部で部長を務めていました。もう何年も連続で県大会に出場しているので、私たちも県大会に出場するのが当たり前というプレッシャーを感じながら練習に励んでいました。しかし、部員全員の息が合わず、満足いく演奏ができません。厳しい練習を嫌う下級生に注意をするのも難しく、自分のリーダーシップのなさに落ち込んでいました。当然、部内の雰囲気は悪くなる一方でした。そんな時、仲間が「あなたが部長だから、後輩もなんとかついて来ているんだよ。自信持って。」と声をかけてくれました。自信をなくしていた私にとって、何よりも励みになりました。仲間の言葉を胸に、明るく前向きに部員に接するようにしたり、部員それぞれの様子をしっかり観察して言葉をかけたり、自分にできることをコツコツ続けました。徐々に部内の雰囲気も良くなり、息の合った演奏へと変わり、県大会出場だけでなく、県大会準優勝という結果を残すことができました。この経験から、状況を変えるには、まず自分から行動することを学びました。また、思いやりのある温かい一言が、困難を乗り越えるきっかけになることも学びました。

課題4 中学校生活で印象に残ったこと

あなたが中学校生活で最も印象に残った出来事を挙げてください。その出来事から学んだこと、それがどのようにあなたの将来の目標につながっているのかを具体的に述べなさい。

★将来の夢と中学生活での出来事を繋げていく練習です。将来に向けて、点と点を結ぶようなイメージで、道筋を作ってみましょう。

参考例

私が中学時代に最も印象に残った出来事は、職場体験です。私は、農産物の直売所での仕事を体験しました。商品の品出しをしたり、商品に興味を持ってもらうためのPOPを作ったり、お客さんに声をかけたりしました。直売所では、生産者の方が大事に育てた野菜を買ってもらうために、様々な工夫がされています。毎日何気なく食べている野菜が私の口に届くまでには、このような流れがあったのだと初めて実感を持って理解しました。直売所には遠方からのお客様も多く、地域で採れた野菜やその加工品が地元を盛り上げることも肌で感じました。この職場体験を通し、私は食で地域を活性化させることに関心を持つようになりました。私の住んでいる地域は、県内でも特に人口が減っているところです。将来は、食を通して地元が豊かになるような取り組みに関わりたいと考えています。

書くことで考えがまとまる

課題を4つ挙げてみました。

いかがでしょうか。すぐにスラスラと自分の考えを述べるのは難しいのではないでしょうか。

自分の考えを明確にするには、書くのがいちばん。

書くことで、自分の今までを振り返ることもできますし、ぼんやりと思っていたことをしっかり言語化することもできます。

推薦入試は、人柄が評価されます。

作文で、あなたらしさを上手にアピールしましょう。

春には志望校に笑顔で通っていることをイメージして取り組んでみてくださいね!

ABOUT ME
きょうこ先生
2003年より作文指導に携わる。東京(品川)横浜にて対面指導。 現在はオンラインをメインに、愛媛県松山市にて対面指導を行っている。長く続けてくださる生徒さんが多いのが自慢!(平均5〜6年。最長は13年!) 作文がスラスラ書けるようになった、国語の成績がぐ〜んと上がったという声はもちろんのこと、自分の意見が言えるようになった、コミュニケーション力が上がった、親子の会話が増えたなどの声も多くいただく。