みなさん、こんにちは!
作文講師の菅野恭子です。学習塾シンクスで作文クラスを担当しています。
先週の小3の課題は、「お父さんと遊んだこと」でした。
ちょうど、小3の女子がふたり、この課題で作文を書いてくれました。
そのふたりの作文が、とても対照的なものだったので、今回はそのお話を。
お父さんの出番は?
一般的に、お父さんと遊ぶ機会というのはあまりない子が多いです。
お父さんの方も、子どもと遊ぶとなると気合を入れてお出かけしようと思うのでしょうか。家族サービスという言葉に象徴されるように、一緒に楽しむというよりは、
「どこかに連れて行ってあげる」
というのが目的になっているような印象もあります。
みなさんのおうちではいかがでしょうか?
キッザニアvs日常の一コマ
先日の小3ふたり。
ひとりは、お父さんがキッザニアに連れて行ってくれたことを書きました。
そしてもうひとりは、お父さんとじゃれ合い遊び(と、本人は呼んでいます)をしたことを書きました。
ネタとしては、キッザニアの方がよいものが書けそうだと思う人が多いでしょうか?
それがですね。。。
お父さんの登場シーンは?
さて、お父さんとキッザニアに行ったことを書いた子の作文。
お父さんはどんなふうに登場するのでしょうか?
なんと!
わずか二行程度しかお父さんが登場しなかったのです!!
それはなぜか。
お父さんは、連れて行って、見ていただけ(文字通り見ていただけ)だったからなのです。
一緒にキッザニアには行ったのは間違いないのですが、ただ行っただけであって、お抱え運転手さんが連れていったことと何らかわらない状態だったようです。
せっかくのお出かけでしたが、「お父さんと遊んだこと」というテーマには、あまり向いていなかったかもしれません。
じゃれあい遊びの作文は?
対するもうひとり、お父さんとのじゃれあい遊びについて書いた子。
「まいったか」
お父さんの会話からの書き出しではじまる作文です。
お父さんとじゃれあっているうちに、お父さんがこの子のあごをつかみ、ブルブルとさせます。この子は、キャッキャとはしゃいで逃げ回るのだそう。そのときは、わくわくするような、とてもうれしい気持ちになるそう。
そして、この作文を早くお父さんに見せたいな、またお父さんのことを書きたいな、という内容でしめくくりました。
まるで青い鳥のよう
子どもにとっては、どこかに連れて行ってもらうよりも、日常の何気ないふれあいのほうがずっとずっとうれしいものなのだろうな、と感じました。
まるで青い鳥のようですね。
自分自身の子ども時代を振り返ってみても、思い出すのは何気ない日常ではないでしょうか?
世のお父さんにひとこと。
1年に数回の家族サービスよりも、日常のふれあいを大切に!