みなさん、こんにちは。
作文講師の菅野恭子です。学習塾シンクスで作文クラスを担当しています。
先日、友人と話す機会がありました。
彼女は、ペーパードライバーなのです。
免許を取ってからの運転の経験は数回のみ。
「いま運転してと言われても、怖くてできない!」
と断言していました。
なにごとも実践が必要
運転免許を取ったからといって、すぐに公道をすいすい運転できるかと言ったら、決してそうではありません。
何度か実践を重ね、だんだん慣れてくるものです。
運転免許に限らず、資格を生かすには実践が必要ですね。
実は、国語の力も同じなのです。
漢字はよくできるし熟語などもよく覚えているんのに、なかなか語彙力に繋がらないという声を耳にします。
漢字ドリルで漢字をマスターしたことを、免許を取ったことにたとえてみましょうか。
すると、公道を走るための実践練習が必要になりますよね。
この実践練習が、実際に自分で言葉を使ってみることに当たるのです。
使いこなして初めて身につく
自分で使いこなすことのできない言葉は、その人が持つ語彙力の範疇に入りません。
ハンバーグのレシピを暗記したとしても、実際に作ったことがなかったら、その人のレパートリーには入らないと思いませんか?
それと同じことが、語彙力でも言えます。
作文や読書が効果的な理由
自分で使ってみることのほかにも、読書でその言葉の使い方に触れるのもよいでしょう。
いちばん効果的なのは、やはり、作文や日記などで使ってみること。
書くことを繰り返し、使いこなせる言葉を確実に増やしていくのが語彙力をつける秘訣です。
その場合、第三者のチェックが入ると、誤った使い方をすることも防げます。
そう考えると、作文の勉強は、真の国語力をつけるには最適なのです。
思考力=語彙力
人間の思考は、言葉をもとに作られています。
語彙力がある人は、それだけ深く思考できると言えるでしょう。
アルジャーノンに花束を
「アルジャーノンに花束を」
というSF小説が昔流行りました。はい、氷室京介の「アルジャーノンに花束を」に影響されて読んだ口です。
主人公のチャーリーは知的障碍者。ある日、脳手術を受けてIQ180以上の天才に生まれ変わるのですが。。。
そんなチャーリーの変化を、彼が綴る日記をもとに追いかける体裁の本です。
手術を受ける前の日記は、1年生が初めて書く日記のような内容。
それが、手術後、IQの上昇とともに豊富な語彙を駆使した論理的な内容に変化していきます。
小説の中の話ではありますが、思考の深さ=語彙力だと判断できる一例ではないかと思います。
賢くてみんなに好かれる子にしたいなら
わが子を賢い子に育てたい!
そう思うなら、思考の土台となる語彙力と日本語を駆使する力をつけてあげるのが第一です。
コミュニケーションをとるのも日本語です。
自分の気持ちや意見を上手に表現できる、ただそれだけで、周囲とうまくやっていくことができます。
わが子には、賢いだけでなく、周囲の人たちに好かれる子になってほしいのでは?
そのためにも、コミュニケーション上手であることは欠かせません。
言葉の力をつけるというのは、幸せで豊かな人生を歩むための勉強ではないかとさえ思います。
お子さんに作文を学ばせてみませんか?
ピンと来た方、どうぞお気軽にお問合せくださいね。