2024年の課題図書について、
どのような本なのか
どのような子におすすめできるか
という視点でご紹介していこうと思います。
前回は、『じゅげむの夏』について解説しました。
『いつかの約束1945』
今回の一冊は、中学年向け
『いつかの約束1945』
です。
1945という数字にピンときた方、いらっしゃいますか?
鋭いですよ〜。
私は、読み始めてやっと
「ああ、そういうことか!」
と理解しました。
1945とは、1945年のこと。
そうです、終戦の年です。
戦時中の少女が現代に
戦争ものというと、少し気を張って読む部分があるかと思うのですが、
この本には、堅苦しい雰囲気は全くありません。
その反対に、冒頭では、のんびりとした日常の雰囲気が感じられ、
戦争の悲惨さを全面に押し出した内容とは違います。
ある日であった謎のおばあちゃん
とある夏休みの、何ていうことのない一日に、
戦時中の少女が、時空を超えてやってきたという内容なのです。
ゆきなとみく、ふたりの少女の前に突然現れたおばあちゃん。
見た目はおばあちゃんなのに、心の中は小さな子どものよう。
もしかして、認知症?
そう訝しく思うゆきなとみくですが……。
こんな子におすすめ
おすすめしたいのは、やはり女子。
すんなり感情移入できるのではないかと思います。
前述のとおり、戦争ものではありますが、重たい雰囲気もないので、
難しい話は苦手だという子でも、最後まで読めるのではないでしょうか。
とはいえ、読めることと感想文が書けることとは、また別な話になってきます。
友情というよりは、やはり、戦争がテーマになりますので、
戦争について何かしら書く材料を持っている子に、強くおすすめします。
たとえば、祖父母から先生の話を聞いたことがある子や、資料館など戦争に関する展示、戦争にまつわる本を読んだり映画をみたりした経験があるなど。
もし、現時点で特に材料がないようでしたら、夏休みにおじいちゃんおばあちゃんに聞いてみたり、何らかの資料を見てみるたりして準備するのも良いでしょう。
感想文を書くことはもちろん、自由研究にも使えそうですよ。