受験対策

受験作文の書き方「夢を叶えるために大切なこと二つ」

みなさん、こんにちは!

作文講師の菅野恭子です。学習塾シンクスで作文クラスを担当しています。

今回は、受験作文の書き方についてお話しましょう。

2018年都立白鴎高校の帰国子女枠にて出題された

「夢を叶えるために大切なこと二つ」

で説明します。

書き方の流れ

基本的には4段落構成で書いていきます。また、文体は常体でまとめるようにしましょう。

常体というのは、「~だ・~である」という書き方です。

今回のようにテーマが与えられ、そのテーマについて論じる場合、テーマに対しての答えを書いていくことが大前提です。

夢を叶えるために大切なこと二つについて書け、と問われているので、

ひとつめは・・・・・・・

ふたつめは・・・・・・・

という形で書いていくのが自然な流れですね。

となると、

第一段落 導入

第二段落 夢を叶えるために大切なこと その1

第三段落 夢を叶えるために大切なこと その2

第四段落 まとめ

という構成がよいでしょう。

では、段落ごとに考えていきましょう。

第一段落 夢のために何をしてる?

あなたの夢は?

その夢を叶えるためにしていることは?

また、夢を叶えるために大切だと思うことは?

まずは、そこから考えてみましょう。

たとえば、将来、外国に関わる仕事がしたいと考えている人なら、きっと意欲的に英語の勉強に取り組んだり、日本文化について知ろうとしたりしているのでは?

まだ明確な職業としての夢が見つかっていない人も、ぼんやりながらこんなことができたらいいなということがあると思います。

そのために、夢に近付ける高校へ進学できるよう勉強を頑張っている、でもいいでしょう。

また、夢の職業について本を読んだり、実際に働いている人に話を聞いたりしているというのもよいですね。

とにかく、自分自身の夢と、そのためにしていることを総点検することが第一のステップです。

第一段落 導入:夢について紹介する

夢と、夢を叶えるために大切だと思うこと。

見つかりましたか?

第一段落は、この作文への導入部分となります。

たとえば、

私の夢は、将来、英語を使った仕事に就くことだ。私の住んでいる町は、海外からの観光客が多くやってくる。ときどき、地図を片手に、道に迷っているような人たちも目にする。そんな姿を見かけるたびに、英語ができたらどんなによいだろうと思っていた。英語を習い始めてから、思い切って声をかけてみるようにしている。会話が成り立ったときの嬉しさといったら格別だ。だから、私は、英語を使って他の国の人たちに関われる仕事がしたいと思っている。その夢を叶えるために大切だと思うことは、つぎの二つだ。

骨格となる部分は、下線を引いたところです。最低限、自分の夢と、それに続く「その夢を叶えるために大切だと思うことは、つぎの二つだ。」の二文だけでも書ければOKです。

私の夢は、将来、英語を使った仕事に就くことだ。その夢を叶えるために大切だと思うことは、つぎの二つだ。

この骨格に、それぞれ肉付けしていくイメージです。

では、次の段落に進みましょう。

第二段落と第三段落で、具体的に夢のためにしていることを書く

第二段落と第三段落では、それぞれ、「夢を叶えるために大切なこと」を挙げていくのでしたね。

第二段落 夢を叶えるために大切なこと その1

第三段落 夢を叶えるために大切なこと その2

先ほどの、英語を使った仕事が夢の場合について、考えてみましょう。

英語を使った仕事に就くためには、英語ができなくてはならない。となると、夢を叶えるためには、英語の勉強に励むのがまず大切な一歩となるでしょう。

また、もうひとつ。同じ日本語を話す者同士でも、コミュニケーションが上手に取れない場合もあります。もし、母国語が違う者同士だったら、さらにコミュニケーションをとるために努力が必要かもしれません。となると、コミュニケーション上手になる必要もありそうですね。

連想ゲームのようですが、夢に近付くために必要だと思うことが、「夢を叶えるために大切なこと」と言えますよね。

書き方の例を挙げておきましょう。

まずひとつめに大切なことは、英語の勉強に励むことだ。通訳か、通訳ガイドか、それとも海外を飛び回るような会社で働くか、具体的な職業までは絞れないのだが、まずは英語ができるようになることが第一歩だ。そのため、学校での英語の授業は集中して聞いているし、個人的に英検の勉強も取り組んでいる。毎日、ほんの少しの時間でも英語の勉強を続けていこうと決めて、今のところ一日も休まずに続けている。

つぎにふたつめに大切なことは、コミュニケーションを上手にとれる人になることだ。母国語が同じ者同士でも、思いを伝え合うことは難しい。ましてや、母国語が違うとなれば、なおさらだろう。そう考えると、コミュニケーションの達人になることが大切ではないだろうか。この人はいまどんなことを考えているのだろう? どんなことをしてもらったらうれしいだろうか? 人の気持ちを考えるようになったし、コミュニケーションや心理学の本も読むようになった。

自分の「夢を叶えるために大切なこと」、ふたつ書けたでしょうか。

第四段落はまとめ

最期の段落はまとめです。

夢について大切なことをふたつ、すでに挙げていますので、そのふたつを忘れることなく、夢に近付いていきたいという内容が書ければよいでしょう。

またまた先ほどの続きなら、

私は、夢を叶えるためには、夢に向けて何が必要かを考え、必要なことを地道に続けていくことが大切だとわかった。この先も、夢を叶えるために、私は努力を惜しまずに頑張っていきたい。

このようなイメージですね。最後は、夢に向けて今後も邁進しようという意志が見られると、好感度アップ。

夢がないよ~!どうしたらいいの? という人は

夢? ないよ、どうしよう?

そんな人も、いるかもしれませんね。

その場合、こういう課題が出ると焦りますよね。よくわかりますよ、その気持ち。

夢というと、なんだかとてつもなく遠くにあるような気がしてしまいます。(私の場合はそうでした)

でも、これを書かなくてはいけない人というのは、高校受験をするわけですよね。

だったら、憧れの〇〇高校へ入学することが夢、でもよいのでは?

スポーツが好きだけれど、自分の実力ではプロ選手になるなんて到底無理だ、幼いころのように「プロサッカー選手になることが夢です」なんて恥ずかしくて言えたもんじゃない、という人なら、スポーツ記者になって大好きなサッカーにずっと関われる仕事に就きたい、なんていうのもありだと思うのです。

この機会に、夢について考えてみるのもよいでしょう。

「どうせ無理だから」

「うまくいくわけないしな」

「常識的にありえない話」

なんて後ろ向きにならず、いろんな制限を外して夢について考えてみてください。

もしもなんでも叶うとしたら…どんな夢を叶えますか?

 

ABOUT ME
菅野恭子
筑波大学第二学群日本語・日本文化学類卒。 作文指導に定評のある言葉の森にて指導に携わる。 現在、言葉の森の教材・指導法にてシンクス東品川教室・シンクス上永谷教室・シンクス阪東橋教室で作文教室開講中。 2000年2001年2002年生まれの三兄弟の母。