受験対策

自己PRの練習には、体験談を書くのがいちばん

みなさん、こんにちは!

作文講師の菅野恭子です。学習塾シンクスで作文クラスを担当しています。

 

土曜日のシンクス東品川での作文クラスには、新しい生徒さんが続々と加わり、みな熱心に考えながら書いています。

高学年からは特に、自分自身の体験を詳しく書くことに重点を置いています。

いままでの経験を整理し、わかりやすく伝えることができるようにしておくことは、作文のネタとして使えるだけではありません。

自己PRをする際の練習としてもぴったりなのです。

今回は、その点について、お伝えしたいと思います。

意見文を書く際にはずせない体験実例

低学年の作文は、

いつ、どこで、だれが、なにを、どんなふうにしたか

という書き方になることが多いです。低学年の場合、この書き方で十分よい作文が書けます。

学年があがり、高学年になってくると、自分の意見も含まれるような内容の作文を書けるようになってきます。年齢に応じた内面の成長がしっかり反映された作文になってくるので、低学年のときのようなできごとの羅列では、物足りなく感じられます。

そして、意見を述べる際に説得力を持たせてくれるのが、自分自身の体験実例です。

特に、中学生では、毎回意見を裏付けるための実体験を必ず考えるようにしています。

たとえば、

「自分の意志を貫き通すことはよい」

という主題で意見文を書く場合、どうしてそう思うのかの理由に、裏付けとなる体験実例をセットで書く練習をします。

つぎのような形ですね。

自分の意見を貫き通すことはよいと思う。

そのひとつめの理由としては、自分の人生を生きるのはほかでもない自分だからだ。以前、私はどうしてもやりたいことがあった。でも、親に反対されて夢を諦めてしまった。いまでも、あのときに言うことを聞かず続けていたらと後悔することがよくある。

下線をひいた部分が体験実例になりますね。

中学生の意見文では、いままでの自分の体験から、いちばん説得力があると思われる実例を書き入れていきます。

この体験を引っ張り出す作業が、なかなか難しいのです。

体験実例は散らかった部屋と同じ

なぜ難しいのか。

それは、いままでの体験は、散らかった部屋と同じだからです。

いろいろなものが整理整頓されず、あるものは埋もれ、あるものはくちゃくちゃになり、どこにあるのかもわからない状態。

必要なものが、必要なときに取り出すことができないのでは、宝の持ち腐れではないでしょうか。

体験談の数々も、ラベリングした引き出しに入っていて、取り出したいときにさっと取り出せる状態にしておけたら、どんなによいでしょうか。

中学生といえ、いままで生きてきたなかで、いろいろな体験をしてきています。その貴重な体験談を整理するには、体験実例を考えるのが最適なのです。

どのようなテーマのときに、どのような体験談を持ち出せばよいのか、練習を重ねることによって、とっておきの体験実例をストックすることができるのです。

自己PRを考えるうえで欠かせない作業

自分自身の体験をアピールする機会といえば、受験での面接や就職試験での面接ですね。

体験実例を考えることで、この自己PRの対策も兼ねることが可能です。

長所であったり短所であったり、うまくいったことであったり。また、挫折であったり、失敗であったり、そしてそれを乗り越えてきた経験であったり。

自分は何者なのかを多角的に見る練習とも言えます。

日常の中で、これだけ自分について考える勉強ができるのは、作文の学習以外にないと思っています。

テストでよい成績を修めるのも、もちろん必要なことだとは思うのですが、それ以上に、自分とは何者かについて考えることができる力も、大事なのは間違いありません。

都立高の200字作文対策にもぴったり

とっておきの体験実例をストックしておくのは、都立高の200字作文対策にもぴったりです。

日頃から、自分の体験をまとめておく練習をすることをおすすめします。

詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

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菅野恭子
筑波大学第二学群日本語・日本文化学類卒。 作文指導に定評のある言葉の森にて指導に携わる。 現在、言葉の森の教材・指導法にてシンクス東品川教室・シンクス上永谷教室・シンクス阪東橋教室で作文教室開講中。 2000年2001年2002年生まれの三兄弟の母。