作文の書き方

制服はよいか【中学生の意見文】

制服画像

みなさん、こんにちは!

学習塾シンクスで作文を教えている菅野恭子です。

このところ、夏休みの感想文の書き方についての投稿ばかりになってしまってますが(笑)、今日はちょっと趣向を変えて、中学生の意見文についてお伝えしようと思います。

意見文の書き方

たとえば、「制服はよいか」というテーマを与えられた場合。

どのように書いていけばよいのか、考えてみましょう。

書き方の流れは、つぎのようになります。

  1. 是非の主題
  2. 理由その1
  3. 理由その2
  4. 反対意見への理解→是非の主題

では、ひとつひとつ解説していきましょう。

制服画像

よい?悪い? あなたはどちらの立場?

まずは、テーマについて、自分はどう思うかを考えます。

  1. 是非の主題

の部分ですね。是非とは、「よいことと悪いこと」の意ですね。

制服はよいか、それとも悪いか。

あなたならどちらを選びますか?

制服賛成! それとも、制服反対?

制服はよいか悪いか図表

その理由は?

「制服はよい」or「制服は悪い(よくない)」

あなたはどちらの立場を選びましたか?

いずれにしても、選択の裏側には、理由があるはずです。

なんで「制服はよい」と思ったの?

なんで「制服は悪い」と思ったの?

よいか悪いか、自分の立場を明確にしたら、つぎはその理由を考えてみましょう。

制服はよいと思ったその理由は?

制服はよいと思う人、なぜよいと思ったのでしょう?

  • 毎日着るものが決まっているので、朝、迷うことがない
  • みんな同じなので安心
  • 家庭の経済状況に左右されない
  • おしゃれのセンスが悪いことを心配しなくていい
  • 私服だったら何を着ていいかわからない
  • 学生らしい
  • 清潔感がある

このように、制服がよいと思う理由をあげてみてください。

そして、その中からイチオシ!という理由をふたつに絞ってみましょう。

制服は悪いと思ったその理由は?

反対に、制服は悪いと思った人、その理由をあげてみましょう。

  • みんな同じで個性が出ない
  • 動きにくい
  • 毎日同じものを着るのは不潔
  • 放課後とか休みの日には私服を着るので経済的じゃない
  • 毎日好きな服を着たい
  • 洗濯が意外とめんどう
  • 雨に濡れたときに替えがない
  • 成長期なのでサイズが合わない

こんなところでしょうか。

制服は悪い派も、イチオシの理由をふたつに絞ります。

理由に自分の体験や、聞いた話を付け加える

さて、理由をふたつに絞れたら、その理由にそれぞれ体験談をつけくわえます。

口先だけの人は、信じられませんよね。

何事も行動が伴ってはじめて、信頼されます。

それと同じで、理由だけではイマイチ説得力がありません。

必ず自分自身の体験や、ほかの人の体験、または歴史上の偉人や誰もがその実力を認めるスポーツ選手などの話でもOK。

これだけではわかりにくい方もいると思いますので、具体的な例をあげてみましょう。

たとえば、制服はよい派が、

毎日着るものが決まっているので、朝、迷うことがない

という理由をあげるとします。それを裏付ける体験談は、

私は、私服を着るときはいつも、どんなコーディネートにしようか迷ってしまう。その時の気分や、お天気など、いろいろなことを考慮してコーディネートを決めたいのだ。学校に行くときにこのようなことをしていたら、ただでさえ遅刻ギリギリの朝は大変なことになると思う。その点、制服があることで、毎朝迷うことなく登校の準備をすることができている。

このようなものを用意します。

また、もう一つの理由を、

おしゃれのセンスが悪いことを心配しなくていい

を選んだとします。

その体験談として、人から聞いた話を利用してみましょう。

私の友人は、服のセンスがないことが悩みだ。なにをどう合わせたらよいのか、さっぱりわからないし、そもそも興味がないらしい。小学生のころはお母さんが用意してくれる服をそっくりそのまま着ていたから楽だったそうだが、中学生になってから、自分で好きなものを買うように言われ、ほとほと困っているようだ。その友人は、制服があることでどんなに気持ちが楽かを力説する。おしゃれに興味がない人にとっては、こんなにありがたいシステムはないのではないかと思う。

このように、理由と体験談(自分の体験でも、人から聞いた体験でも)は、必ずセットで準備するようにしましょう。

せっかくなので、制服はよくない派の理由と体験も考えてみましょうか。

理由は、

洗濯が面倒だからだ。

にしてみましょう。

その体験談は、

私は以前、下校中に突然の雨に降られた。傘を持っていなかったので、もちろんびしょ濡れになった。制服のブレザーもズボンも見事に濡れて泥汚れまでついてしまった。帰宅して自分で洗濯すればよかったのだが、そのまま塾に行ってしまって濡れた制服は投げっぱなしにしてしまったのだ。その日遅くに仕事から帰り制服の惨状を見た母は、今から洗濯しても明日の学校に間に合わないと、慌ててコインランドリーに行った。私は、申し訳ないことをした気持ちでいっぱいになった。そのときに、制服は面倒だなという気持ちを再確認した。

最後のまとめには、反対意見への理解を

今回のように、よいか悪いか、いずれかの立場を選ぶ場合、自分とは反対の立場をとる人がいるわけです。

目の前に反対の立場に立つ人がいると想像してみてください。

その人たちに対し、真向から反対を唱えたら、当然険悪なムードになりますよね。

相いれない意見であっても、険悪ムードを避けるコツがあるんです。

それは、反対の意見を認め寄り添うこと。

「そうだね、あなたの言い分もわかるよ」

と、理解を示してあげることなのです。

これを、「反対意見への理解」といいます。

その書き方は、つぎのようになります。

たしかに制服はよくないと言う意見もわかるが、

とか

たしかに制服はよいと言う意見も理解できるが、

そして、反対意見への理解のあとに、再度自分の立場を主張します。

たしかにたしかに制服はよいと言う意見も理解できるが、動きにくい、洗い替えがない等の理由などから、私は制服は悪いと思う。

このような流れを作ります。

理由に書いた内容を考慮しながら、適宜言葉を補って、うまくつないでみましょう。

学生の制服画像

意見文の書き方

いかがでしょう? 意見文の書き方は理解できたでしょうか?

意見文の書き方の流れは、

  1. 是非の主題 (よいかわるいか、自分の立場を明確にする)
  2. 理由その1 (ひとつめの理由+体験談)
  3. 理由その2 (ふたつめの理由+体験談)
  4. 反対意見への理解→是非の主題 (反対意見へ理解へ示し、再度立場を明確にする)

参考例

私は制服はよいと思う。是非の主題

その理由のひとつめとしては、毎日着るものが決まっているので、朝、迷うことがないからだ。私は、私服を着るときはいつも、どんなコーディネートにしようか迷ってしまう。その時の気分や、お天気など、いろいろなことを考慮してコーディネートを決めたいのだ。学校に行くときにこのようなことをしていたら、ただでさえ遅刻ギリギリの朝は大変なことになると思う。その点、制服があることで、毎朝迷うことなく登校の準備をすることができている。理由その1

ふたつめの理由としては、おしゃれのセンスが悪いことを心配しなくていいからだ。私の友人は、服のセンスがないことが悩みだ。なにをどう合わせたらよいのか、さっぱりわからないし、そもそも興味がないらしい。小学生のころはお母さんが用意してくれる服をそっくりそのまま着ていたから楽だったそうだが、中学生になってから、自分で好きなものを買うように言われ、ほとほと困っているようだ。その友人は、制服があることでどんなに気持ちが楽かを力説する。おしゃれに興味がない人にとっては、こんなにありがたいシステムはないのではないかと思う。理由その2

たしかに、制服はよくないと言う人の言い分も理解できる。だが、意外と忙しい中学生にとって時間は貴重なものだ。その時間を有効に使えるという意味でも、私は制服はよいと考える。反対意見への理解→是非の主題

参考データ

中学校の制服、どう思う?」というアンケート結果がありました。

朝日新聞デジタルで2016年9月に調査されたものです。

制服はよいかわるいか、理由を見つけるときの参考になるかと思います。

YouTubeで解説しています。参考にみてね!

体験談を考えることは都立高入試対策にも

理由に付け加える体験談は、都立高入試の200字作文の練習にもなります。

自分の体験を言葉にして伝えるのは、意外と難しいのです。

意見文の書き方を練習する中で、自分の記憶にある体験を取り出してきてまとめる経験を積むことは、200字作文の対策にぴったり。

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    ABOUT ME
    きょうこ先生
    2003年より作文指導に携わる。東京(品川)横浜にて対面指導。 現在はオンラインをメインに、愛媛県松山市にて対面指導を行っている。長く続けてくださる生徒さんが多いのが自慢!(平均5〜6年。最長は13年!) 作文がスラスラ書けるようになった、国語の成績がぐ〜んと上がったという声はもちろんのこと、自分の意見が言えるようになった、コミュニケーション力が上がった、親子の会話が増えたなどの声も多くいただく。