作文の書き方

Q 日記の宿題が悩みの種です

みなさん、こんにちは。

学習塾シンクスで作文を教えている菅野恭子です。

宿題の日記が書けません。。。

よくいただく質問のひとつに、日記の宿題が悩みの種というものがあります。

子どもの通う学校では日記の宿題があるのですが、書くことがなくていつも悩んでいます。時間ばかりかかってしまって、挙句の果てにこんな内容?と思うこともしばしば。こういう子の場合、どうしたらよいのでしょう?

このようなご質問です。

書くことが苦手な子にとっては、日記も天敵ですね。

遠足とか運動会とか、大きな行事があったときに書かされる作文も大変ではありますが、ありふれた日常について書くのもまた難しいものです。

笑ったこと、怒ったこと、泣いたこと、悲しかったこと。一日を振り返るといろいろあったはずなのですが、何かを書いて残すとなると、いったん記憶を整理することが必要です。子どもにとってはそれが面倒な作業なのでしょうね。

なかなか手を付けることができない子に

「なんにもないの?」

とイライラしてしまうお気持ちも、よ~くわかります。

でも、イライラしても宿題が終わるわけではありません。

今回は、スマートに書いてもらうコツをお伝えしましょう!

低学年、うまくいけば3年生くらいまでは、お母様主導でスムーズに進めることができると思います。

お母様がうまく導く方法

では、進め方を順にご説明しますね。

会話を楽しむことが第一

まず、

「じゃあさ、お母さんが言うように書いてみよう!」

こんなふうに、明るく提案してみてください。そして、日記に書くような内容を話していきます。

「今日の晩ごはんは、カレーでした。お母さんの作るカレーは、いつも最高においしいです。ぼくは、おかわりをしました。明日の朝も、きっとカレーがでてくるぞ、と思いました。」

こんなふうに、日常を切りとった一コマを、適当に創作してみてください。たとえば夕飯、一緒に見ていたテレビ番組、ちょっとした会話など、親子で共有した時間ならお互い認識しやすいと思います。

創作、というのがポイントなんです。

創作なので、それを聞いたお子さんから、

「作ってないじゃん!レトルトだったじゃん!(笑)」

などのツッコミが返ってくると思います。このあたりは、お子さんの性格や興味があることを知っているお母さんだからこそのアレンジが効きます。

書かせるためという目的はひとまず脇に置き、会話を楽しむくらいのつもりで取り組む

ことが、子どもにやる気を起こさせるコツです。

お子さんの口から出た言葉をメモ

お子さんの口から、ツッコミが返ってきたらすかさずメモしておきましょう。記憶力のよい方はメモなど必要ないと思ってしまうでしょうが、ぜひお願いします。

というのは、子どもが自分で言ったことだとちゃんと目で確認できるようにしたいからです。

「カレー、レトルト、手作りはウソ」

「お母さんが作るカレーが好き」

「じゃがいもが好き、レトルトは入ってない」

など。そして、お子さんの口から出た言葉をもとに、文を作ってあげて、口頭で伝えます。

さっきのメモを見ながら聞くように促してみてください。そうすることで、自分の言葉のいくつかがつながって文になっていく過程を感じることができます。

できた文を書き写す

今日の晩ごはんはカレーでした。お母さんは手作りだと言ったけど、それはウソです。ぼくはレトルトだと知っています。今日はお母さんの帰りがおそく、作る時間がなかったのです。ぼくは、お母さんが作るカレーが好きです。どうしてかというと、カレーにはじゃがいもがゴロゴロ入っていないとね、と思うからです。

こんな文を作ってあげたとしますね。これを日記に書いてもらいましょう。まるごと書き写す、で構いません。

もしかしたら、書いているうちに、自分なりの言葉で書きたくなるかもしれません。また、お母様の作った文を正確に写すことができないかもしれません。それも、OKとしましょう。

しばらくこれを続けると、書くことへの抵抗はずいぶん減ってくるはずです。また、ごくふつうの日常を書くことにも慣れて来ます。

お母様の負担を減らすコツ

お母様の方も大変だ、面倒だ、とならないためにも、前述した、

会話を楽しむつもりで

というポイントを忘れないようにしてみてください。

ABOUT ME
きょうこ先生
2003年より作文指導に携わる。東京(品川)横浜にて対面指導。 現在はオンラインをメインに、愛媛県松山市にて対面指導を行っている。長く続けてくださる生徒さんが多いのが自慢!(平均5〜6年。最長は13年!) 作文がスラスラ書けるようになった、国語の成績がぐ〜んと上がったという声はもちろんのこと、自分の意見が言えるようになった、コミュニケーション力が上がった、親子の会話が増えたなどの声も多くいただく。