作文の書き方

中学生の意見文:あだなはよいか

みなさん、こんにちは!

作文講師の菅野恭子です。学習塾シンクスで作文クラスを担当しています。

 

今日は上永谷教室の作文クラスで、中学生が「あだなはよいか」というテーマで意見文の書き方を学びました。

初めて書く意見文に戸惑う一面も見られましたが、自分の体験を交えながらしっかりした内容の意見文を書くことができました。

というわけで、今回は、意見文の書き方について解説します。

意見文の書き方

4つのまとまりで構成を考えていきましょう。

  1. 是非の主題(よい or わるい)
  2. 理由その1+理由を裏付ける体験談
  3. 理由その2+理由を裏付ける体験談または聞いた話
  4. 反対意見への理解+再度是非の主題

まずは、テーマについて、自分は「よい」「わるい」どちらの立場をとるのかを名言します。どうしてその立場を選んだのか、理由をふたつ挙げます。理由のあとには、必ず理由を裏付けるための体験談を添えます。そして、最後は、自分とは反対の立場の意見に理解を示し、再度自分の立場を明言するという流れにします。

では、段落ごとに詳しく解説してみます。

第一段落:是非の主題

みなさんは、友人をあだなで呼ぶことはありますか?

イマドキは、友達を呼ぶときは苗字にさん付けで、と指示される小学校も多いようですね。私が子どものころは、あだ名で呼びあうことが一般的だったと言えるかもしれません。

背の小さい子は「ミクロ」とか「まめこ」なんて呼ばれていましたし、キムタクとかのように名前を短縮するものなどが多かったように思います。

私は旧姓から、「うるうる」「うるっち」と呼ばれていました。

あだなはよいかの説明をするときに、

「友達からなんて呼ばれてるの?」

と尋ねてみるのですが、今はこういうあだ名はあまり使われていないようです。なんでだと思う? と聞くと、「いじめにつながるから?」と返ってきます。

そうです、いじめにつながるから! これは、「あだなは悪い」と考えるひとの挙げる理由のひとつになっています。その場合、こんなふうに書いていくことができます。

私はあだなはよくないと思う。その理由のひとつめとしては、あだながいじめにつながる心配があるからだ。

おっと、話が脱線してしまいましが、このように、自分はあだなをどう考えているのか、

「よい」か「わるい(よくない)」

かのいずれかを決めましょう。

第二段落:理由その1

第二段落では、先ほど決めた是非の主題を選んだ理由について述べていきます。

よいを選んだ理由としては、

  • 親近感が増すから
  • あだなで呼ばれるとうれしいから
  • 心の距離が縮まるから

などが考えられるでしょう。

反対に、よくないを選んだ理由としては、

  • いじめにつながるから
  • 望んでいないあだなで呼ばれることもあるから

などがあるでしょう。

選んだ理由のあとに、自分の体験談を添えていきます。

私が中学生のとき、ひとつ下の学年の女子の中に、病気で血尿が出てしまった子がいました。その女子は、男子達に「アカション」というあだなで呼ばれていたのです。きっとその子は嫌な思いをしていたでしょう。あだなで呼んでいる男子には、いじめの意識はなかったのかもしれませんが、あだながいじめにつながる一例と言えるでしょう。

よい・わるいのいずれを選んだとしても、必ずこのような体験談を見つけてみてください。

第三段落:理由その2

第二段落と同様、この段落ではふたつめの理由を挙げていきます。

理由のあとには体験談というのも同様ですが、自分の体験談でなく、親から聞いた話や偉人や著名人の話題でもOKです。

ぜひご両親にもあだなについての意見と体験談を聞いてみてください。

お父さん、お母さんも、あだなで呼ばれていたかもしれません。

第四段落:反対意見への理解+是非の主題

最後の段落には、反対意見への理解と是非の主題を書いていきます。

反対意見への理解というのは、自分と反対の立場の意見へ理解を示してあげることです。

「うんうん、あなたの意見も一理あると思う、わかるよ。」

というように。

理解は示すものの、でも、やっぱり私はよいと(よくないと)思うんだよね、と是非の主題を改めて述べておしまいにします。

なんとなくイメージできればOKです。

あだなはよいか:書き方の例

私は、あだなはよいと思う。

その理由のひとつめとしては、あだなで呼び合うことで親近感がわくからだ。クラス替えをして、初めて同じクラスになる子とは、お互いまだよくわからないこともあり苗字で呼ぶ。それが、親しくなってくるとあだなで呼び合うことが当たり前になる。今までの体験からも、お互いをどう呼ぶかは、どれだけ仲良くなったかに比例するのだと思う。

ふたつめの理由としては、同じ苗字の人が何人もいる場合、あだなで呼ぶことで簡単に区別がつくからだ。父の実家はとてもいなかにある。集落には、同じ苗字の家が多く、そのため学校にも同じ苗字の子どもが何人もいる。多いクラスでは5~6人もいるそうだ。そんなときあだながあると便利だ。父の通っていた小学校では、先生も生徒のことをあだなで呼んでいたそうだ。

確かに、あだなはよくないという意見もわかる。いじめにつながる心配を恐れ、苗字で呼ぶように決めている学校もあるようだ。しかし、それ以上にあだなのよさがあると思うので、私はあだなはよいと考える。

ABOUT ME
菅野恭子
筑波大学第二学群日本語・日本文化学類卒。 作文指導に定評のある言葉の森にて指導に携わる。 現在、言葉の森の教材・指導法にてシンクス東品川教室・シンクス上永谷教室・シンクス阪東橋教室で作文教室開講中。 2000年2001年2002年生まれの三兄弟の母。