作文の書き方

社会科見学や運動会など行事の作文が出来事の羅列になってしまうのを防ぐコツ

みなさん、こんにちは!

学習塾シンクスで作文を教えている菅野恭子です。

今日は土曜日。

シンクス東品川の作文クラスの日です。

お子さんの作文が、出来事の羅列になってしまうお悩みありませんか?

こちらの小3のふたりは、小学校でも同じクラスとのこと。

今日の作文は、ふたりとも社会科見学のことを書いてくれました。

社会科見学などの学校行事のあとは、お約束のように作文を書く機会があるかと思います。多くのお子様の作文が、単に出来事の羅列になってしまう傾向があるようで、悩ましく感じているお母様もいらっしゃるのでは?

そうはいっても、

  • そもそもどう書いていったらいいの?
  • なにかいい方法があったら知りたいくらい

という親御さんも多いことでしょう。

そこで今回は、社会科見学や運動会など行事の作文が出来事の羅列になってしまうのを防ぐコツについてお伝えしようと思います。

生徒さんが書いた作文を具体例として、わかりやすく解説します。

2~3分で読める内容ですので、ぜひ読んでみてください。

コツをつかめば、お子さんの作文が激変するかも!!!

その行事で、いちばん印象に残っている場面は?

社会科見学では、一日のうちにいろいろなところを回ったそうですが、いちばん楽しかったのはどこかと尋ねたら、それぞれ違う場所が楽しかったようです。

社会科見学でのいちばんの思い出は、防災センターでの消火器体験や、心臓マッサージ体験だとお話ししてくれた男の子。

今日の作文は、いちばん楽しかった防災センターでの話題に焦点を絞って書いています。

社会科見学や運動会など行事の作文が出来事の羅列になってしまうのを防ぐコツをお伝えするまえに、参考例として、この生徒さんの作文をご紹介します。

「ブッブー」

「ついた」

6月28日に社会科見学で防災センターに行きました。

防災センターで消火器体験をしました。消火器はそんなに重くなかったのですが、安全ピンを抜くのが大変でした。

もし、本当に家事が起きたら、消火器を使います。まるで、消防隊員になったような気がしました。

ぼくは、「もう一度あそこに行って練習したいな」と思いました。

(※適宜漢字に直しています)

 

焦点をひとつに絞ったことで、短いながらも内容の濃い作文になりました。

「もし、ほんとうに火じが起きたら、消火きをつかいたいです。まるで、消ぼうたいいんになったような気がしました。」

というあたりに、消火器体験で、使い方をばっちり覚えてきた自信のほどがうかがえますね。頼もしい限りです。

大切なのは、書きたいことをひとつに絞ること

社会科見学のように、特別な行事について作文をかく場合、出発してから帰ってくるまで、出来事の羅列を書き続けた作文になってしまうことがよくあります。結果、いったいなにを思ったのか、何が書きたかったのかわからない、という印象の作文になってしまいます。

その対策は、書きたいことをひとつに絞ることです。

この男の子は、

「社会科見学で防災センターに行きました。」

というように、社会科見学=防災センターと書いています。実際には、商店街、埠頭、大きな公園などにも行っているのですが、そこには触れないことで書きたいことを絞りました。

簡単な方法としては、

社会科見学に行きました。武蔵小山商店街や品川埠頭、林試の森公園、防災センターなど、いろいろなところに行きました。その中でもいちばんおもしろかったのは防災センターです。

こんなふうに中心を決めて書く習慣をつけるとよいですね。

キーワードは、

  • いちばん楽しかったのは、~~~です
  • いちばん大変だったのは、~~~です
  • いちばんうれしかったのは、~~~です

というように、

いちばん〇〇だったのは□□です

になります。

 

時系列で出来事を書いていく子は少なくありません。しっかり記憶していて、すばらしいのですが、作文に書くとなるともう少し工夫をしたいものですよね。

出来事の羅列になってしまうのを防ぐために、押さえておくとよい方法です。

 

 

 

ABOUT ME
きょうこ先生
2003年より作文指導に携わる。東京(品川)横浜にて対面指導。 現在はオンラインをメインに、愛媛県松山市にて対面指導を行っている。長く続けてくださる生徒さんが多いのが自慢!(平均5〜6年。最長は13年!) 作文がスラスラ書けるようになった、国語の成績がぐ〜んと上がったという声はもちろんのこと、自分の意見が言えるようになった、コミュニケーション力が上がった、親子の会話が増えたなどの声も多くいただく。