みなさん、こんにちは!
作文講師の菅野恭子です。学習塾シンクスで作文クラスを担当しています。
「あなたの長所を教えてください」
突然そう言われたら、即座に答えられますか?
自分の長所を把握するのは、意外と難しいですよね。
長所が見つからないという方も多いことでしょう。
そんな「自分の長所がわからない」あなたに、長所を見つけるために試してほしいことをお伝えしたいと思います。
長所がわからない
受験作文においても、また、面接においても、長所がテーマになることは多々あります。
それは、あなたという人間がどんな人なのかを知るための手がかりになるからです。
自分を知ってもらうためのチャンスなのです。そうとわかったら、全力でアピールする選択肢しかありませんね!
ところが実際は、
長所がわからない……と途方に暮れてしまう子も少なくないのです。
自信を持って、〇〇が長所‼ と言える子は少数派。
逆に、
「短所だったらいくらでもある。いつもお母さんに言われてるから。」
と言う子は驚くほど多いのです。
長所と短所は紙一重
短所だったらいくらでもある⁉
それなら、いっそのこと短所を考えてみましょうか。
長所と短所は紙一重だと聞いたことがありませんか?
たとえば、
「飽きっぽい」 は 「好奇心旺盛」
「心配性」 は 「用心深い」
こんなふうに、反対から見ると長所に転換できるのです。
短所だったらいくらでもある。。。
長所について考えたとき、そう思ったあなたはチャンス!
短所を反対側から見てみましょう。
短所が宝の山に見えてくること間違いありません。
長所を考えるときにしてはいけないこと
そして、短所を長所に変えるときに絶対にしてはいけないことがあります。
特に、
- 控え目な人
- あまり自信のない人
は要注意です。
それは、
「え、私がこんなこと言っていいのかな」
と謙虚になりすぎること。
もともと控え目な人たちは、誇大広告ではないですが、大袈裟に盛るくらいでちょうどいいくらいです。
「偉そうに思える」「自慢しているみたいでいや」
と躊躇してしまうあなたは、今のあなたではなく、憧れの学校に合格して自信満々で過ごしている自分の姿を思い浮かべてみましょう。そんな自分だったら、なんの躊躇や気恥ずかしさもなく、長所をアピールできそうじゃないですか?
短所を長所に変える 参考例
短所を長所に転換するといわれても、反対の言葉がなかなか浮かんでこないという人もいるでしょう。
いくつか挙げておきますので、参考にしてみてくださいね。
わかりにくい人は、
「そういえば、いつもお母さんに言われてる!」
という言葉を探してみてください。
- 引っ込み思案⇒控え目
- 自分勝手⇒マイペース
- 人任せ⇒甘え上手
- 視野が狭い⇒一途
- 頑固⇒自分を持っている
- 夢がない⇒現実的
- 負けず嫌い⇒向上心がある
- 理屈っぽい⇒論理的
- 感情的⇒自分に素直
- 神経質⇒繊細
- おおざっぱ⇒おおらか
- 融通が利かない⇒計画的
- いきあたりばったり⇒臨機応変
- せっかち⇒行動が速い
- のろのろ⇒落ち着きがある
- 優柔不断⇒思慮深い
- しつこい⇒粘り強い
- 友達がいない⇒自立している
長所を語るエピソードも考えてみよう
作文で長所を書くときも、面接で長所について話すときも、必ずその長所を裏付けるエピソードが必要になります。
たとえば、好奇心旺盛だという長所をアピールしたい場合。
多趣味でいろいろなことに興味がある。今までチャレンジしたことがあるのは、〇〇にはじまり〇〇、〇〇、〇〇、〇〇。おもしろそうだと思うと、ジャンルを問わず、まずはやってみるのが好きだ。好奇心旺盛でいろいろな趣味があるおかげで、どんな話題も興味を持って聞くことができるだけでなく、趣味を通じてたくさんの友達ができた。好奇心旺盛という長所は、これからもさらに自分の世界を広げてくれると思う。
下線部のように、長所を通して手に入れた自分だけのお宝にまで触れると、あなただけのアピールが可能です。
受験に作文がある子や面接がある子は、自分の長所と長所をアピールする体験についてじっくりまとめる時間を取っておくことをおすすめします。
大丈夫大丈夫。
どの子も、必ず長所がありますから!