みなさん、こんにちは!
作文講師の菅野恭子です。学習塾シンクスで作文クラスを担当しています。
2年生が学んでいる項目の中に、
声顔動作の様子
というものがあります。
これはどういったものかというと、会話の前後に、発言した人の様子を詳しく書いてみようというもの。
その会話のとき、どのような声色だったのか、どのような表情だったのか、そして、どのような動作をしながらだったのかを書きいれてみます。
低学年では、会話の文は、
「ありがとう」
と言いました。
と書かれることが一般的です。
そこを、
「ありがとう」
と、にっこりしながら言いました。
と、表情をつけくわえただけで、発言者の気持ちが手にとるようにわかるようになりますよね。
ほんの少し手を加えただけですが、読み手の感じ方はガラッと変わってきます。
今日の作文クラスでは、2年生の子が、この項目を大変じょうずに書き入れてくれましたので、ご紹介します。
- あたりを見回しながら言いました。
- あせった顔で言いました。
- おこった顔で言いました。
- まちくたびれた感じで言いました。
どうでしょうか?
ほんのちょっとの工夫ですが、確実に表現豊かな作文になりますよね。
いくつか具体例をあげておきましょう。
お母さんは、
「よかったね、よくがんばったね。」
と、私の頭をなでながら言いました。
お姉ちゃんは、
「もう絶対に貸さないから!」
と、カンカンにおこって泣きながら言いました。
友達の〇〇くんは、
「どうしよう、かぎなくしちゃった。」
と、真っ青な顔で言いました。
この練習は、読解にも役立ちます。
どういう様子のときは、どのような気持ちなのか、瞬時に理解できるようになります。
つまり、物語文の読解力に影響があるというわけです。
会話のかぎかっこの前後には、声顔動作の様子を入れてみる
ぜひ試してみてください。
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