みなさん、こんにちは!
作文講師の菅野恭子です。学習塾シンクスで作文クラスを担当しています。
急がば回れ、という体験をしたことある?
4年生の感想文課題は、ことわざの「急がば回れ」の起源について書かれた長文を読んで取り組みます。
今年は4年生の生徒さんが多いので、いろいろな感想文を読む機会に恵まれています。生徒さんそれぞれの個性が溢れていて、感心しながら読んでいます。
さて、その感想文。
感想文には、長文の内容と似た体験を書いてもらうようにしています。
たとえば今回だったら、急がば回れという体験をしたことを書いてもらうわけです。
「ああ、あれは急がば回れだったなあ……そう思う体験って、ない?」
そう尋ねると、
「あるあるあるある!」
と即答する子と、
「え~、なんにもない」
ともごもごする子と、まさに両極端の反応が返ってきます。
なんにもないという子にも、こちらからヒントを与えてあげると、
「ああ! そういうことならある!」
と、次々と似た体験を披露してくれるようになります。
体験にも整理整頓が必要
子どもたちは日々、いろいろな体験をしています。
体験はしているものの、その体験をあるテーマに沿って分類することや、適切な体験を引っ張り出すことが苦手な子もいます。むしろ、そういう子の方が多いかもしれません。
なぜなら、この体験の数々は、時々整理整頓してあげないと、どんどん埋もれていくばかり。ぱっと引っ張り出すことは難しいのです。
今後、受験や就活の際に作文を書いたり面接を受けたりするでしょうが、そのときに必ず必要になるのが自分の体験談です。また、都立高受験の国語にも200字作文が課されますが、ここでも自分の体験談が必要になってきます。
小学生の今は、さほど必要になるものではないかもしれません。でも、長い目で見たときに、人生を決める大切な節目に必要になってくるのが自身の体験談とも言えます。
作文の勉強は体験の整理整頓になる
作文の勉強は、自分の体験を整理整頓するのにぴったり。
整理整頓されていれば、必要なときにサッと取り出すことができます。
試験前に慌てふためくこともありません。
体験の整理整頓は、特別な機会がない限り、なかなかやることがありません。
私は、作文の勉強は、よりよい人生を歩むための勉強だと確信しています。
体験の整理整頓ができるという一面を考えても、間違いないと思うのです。
お子さんに作文を学ばせてみませんか?
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