先月、2024年の課題図書が発表されました。
読書感想文は、課題図書で書かなくてはいけないわけではありません。
それでも、課題図書の中から選ぶ方も多いと思います。
楽に感想文を書くには、本選びが大事です。
なぜなら、自分が興味を持てるものや、同じような体験をしている内容のものを選ばないと、書くネタが見つからなくなってしまうから。
そこで、少しでも参考になればと思い、課題図書をご紹介することにしました!
じゅげむの夏
トップバッターは、中学年向けの『じゅげむの夏』
4年生の夏休みを最高の夏休みにしよう!
仲間のその一言をきっかけに、冒険の夏が始まります。
舞台は、山あいの小さな集落。
4年生は全部で9人しかいません。
その中の仲良し4人組、
- 主人公のぼく(あきら)
- 山ちゃん
- シューちゃん
- かっちゃん
がメインキャラクターです。
山ちゃんは無鉄砲で生傷が絶えない子。
シューちゃんは、白いスニーカーにマジックでナイキのマークを描くような子。ドラえもんを愛読。
かっちゃんは、筋ジストロフィーという難病を患っていて、年々病気が進行している。そのことを仲間はよく理解している。
このような設定です。
みずみずしい自然の中で、この4人がひと夏の冒険に繰り出します。
友情物語なのはもちろんですが、冒険の中で、大人との触れ合いや、難病の友達との向き合い方、自分たちの将来など、4年生という年齢ならではの体験についても見所になっていると思います。
こんな子におすすめ
田舎暮らしへの理解
かなりの田舎が舞台になっているので、都会で暮らしている子には、イメージがわかないかもしれません。
田舎暮らしについて知識がある、たとえば両親の実家がそのようなところにあるのでなじみがあるなど、また、自然が好きで田舎暮らしへの悪いイメージがない、そのような子にとってはイメージが浮かびやすいでしょう。
もちろん都会しか知らない子であっても、想像力があれば、田舎での暮らしや遊び方について大いに楽しむことができます。
友達との付き合い方から
友達と当たり前のように外遊びをしている男子。本当はやんちゃな遊びをしてみたいと思っている男子。女子同士の友達付き合いを難しく感じ、男子の関係性を羨ましいと思っている女子。
体験から
子どもだけで冒険をしたことがある子。
難病の友達やクラスメートがいる子。
川遊びなど自然の中で思い切り遊んだことがある子。
大人から勉強以外のことを教えてもらったことがある子。
読解のためのアドバイス
4人の仲良しメンバーについて、それぞれの特徴をしっかり把握しておきましょう。
メモしておくと良いですね。
クラスメートの〇〇くんに似てるなあ、などとイメージを膨らませながら読むと、さらに内容を楽しめます。
また、自分にも同じような気持ちになった体験があるなあとか、お父さんも同じようなことを言っていたなあとか、自分に引き付けながら読んでみましょう。
心に残った部分や、もう一度読み返したい部分には、付箋を貼っておくと便利ですよ。
さあ、この4人組と一緒に、ひと夏の冒険を楽しんで!