みなさん、こんにちは!
作文講師の菅野恭子です。学習塾シンクスで作文クラスを担当しています。
今日は、要約についてお伝えしようと思います。
中高一貫校の受験でも、要約を課す学校がありますね。
横浜市内の、市立中高一貫校の南高附属中とサイエンスフロンティア附属中では、要約と意見文を書く問題が出題されています。
要約がわからない原因は?
さて、この要約。どうしたらいいのかさっぱりわからない子も多いですね。
生徒さんからよく聞くのが、
「筆者の主張(言いたいこと)を短くまとめなさいって学校では言われる」
という言葉。
確かにそのとおりではあるのですが、そもそも筆者の主張がどこかがわからない場合、どうにもなりません。
原因としては、文章そのものを理解できていないと難しいことが挙げられると思います。
文の構成と要約の関係
要約するということは、自分が読み手側に立っています。
その逆の立場、自分が書くという立場を経験していると、筆者がどのような構成で文章を書いているのかがよくわかります。
意見文の書き方の流れとして
- 主題
- 理由1+自分の体験などの具体例
- 理由2+自分の体験などの具体例
- 主題
というものを知っていたら、文章の理解度は各段に上がるのは間違いありません。
自分自身の書く経験が、文章の構成を見抜く助けになります。
要約の際によくある勘違い
意見文の書き方の流れで挙げたように、理由のあとには具体例を入れるのが一般的です。
たとえば、テストはよいという主題に、「テストがあることで確実に勉強するからだ」という理由を入れた場合。
理由のあとには、実際に「確実に勉強する」という実例を挙げます。実例を入れること説得力が増します。
要約の際の勘違いとして、この実例の部分に目を向ける子が多いことが挙げられます。
実例部分は、子どもにとっても身近な話題だったりするので、ついそこに目を向けてしまうのでしょう。
理解できる部分をまとめたくなるのは、子どもにとっては当然の心理でもあります。
それを避けるには、やはり、構成を理解していることが必要。
ちなみに、構成を理解することは、要約に限らず読解にも役立ちます。
要約の練習には作文がおすすめ
小4からは、感想文の指導の際に要約の練習が入ります。
要約の練習に取り組むと同時に、構成についても理解を進めていきます。
読み手側と書き手側の両方を経験することができる作文の学習は、要約の練習にうってつけ。
毎週1回ですが、コツコツと続けることで、確実に実力がく、そんな効果が望めますよ。
やってみようかしら? と思った方は、ぜひお問い合わせください!