受験対策

【どっちが大切?】ひとつのことをやりぬくこと or 複数のことを同時にチャレンジすること

みなさん、こんにちは!

作文講師の菅野恭子です。学習塾シンクスで作文クラスを担当しています。

野球好きな方はもちろん、そうでなくても、大谷翔平選手についてはご存じだと思います。

投手としても打者としても活躍している大谷選手。この偉業に、多くの人が驚愕しました。

投手は、通常、投手としての役割をやりぬきます。投打に優れた選手であっても、プロの世界では、どちらかに専念するのが一般的。

そんな世界で型破りな活躍をしている大谷選手を題材に、

「ひとつのことをやりぬくこと」「複数のことを同時にチャレンジすること」

のどちらが大切かと問うのが、都立立川国際中の帰国枠、平成31年度の試験です。

2018年、プロ野球の大谷翔平選手がアメリカメジャーリーグで新人王を
受賞しました。大谷選手は投手でありながらチームの中心的な打者でもあり、
大きな話題となりました。
あなたは、1つのことをやりぬくことと、複数のことを同時にチャレンジす
ることと、どちらが大切だと思いますか。自分の立場を明確にして、その理由
を述べなさい。理由は、あなたの体験をふくめて、具体的に書きなさい。また、
自分が選んだ立場をふまえて、入学後に取り組みたいこともくわしく説明しな
さい。
なお、字数は400字以上600字以内とします。

こちらからリンク先に飛べます。

立川国際高校 帰国枠 H31年度

読む時間も惜しい! という方は、YouTubeを観てね。

どちらの立場か? と問われたときの書き方

今回の課題で問われていることを分解すると、

  • 1つのことをやりぬくことと、複数のことを同時にチャレンジす
    ることと、どちらが大切だと思うか
  • 自分の立場を明確にして、その理由
    を述べる
  • 理由は、自分の体験をふくめて、具体的に書く
  • 自分が選んだ立場をふまえて、入学後に取り組みたいこともくわしく説明する

という4点を書くことが条件であるとわかります。難題ですね。まず、自分の立ち位置を決めないことには進みません。今回は、

どちらが大切か? どちらに賛成か? どちらがよいか?

このように、どちら? と問われたときの書き方について解説します。

 

今回は、「ひとつのことをやりぬくこと」「複数のことを同時にチャレンジすること」の二者択一です。あなたはどちらの方がよいと思いますか?

その理由と、自分自身の体験までを考えてどちらにするのかを考えるのがポイントです。

たとえば、ひとつのことをやりぬく方がよいと考えた場合、「その理由」「その理由を裏付ける自分自身の体験」までをセットで用意しましょう。

どちら?と問われたときの構成は?

三段落構成または四段落構成にしましょう。

特に条件があれば、その条件に合わせることが大前提ですが、条件がない場合なら四段落構成をおすすめします。

三段落構成の場合

第一段落 どちらの立場か、結論を述べる(私は〇〇がよいと考える)

第二段落 理由とその理由を裏付ける体験談

第三段落 まとめ

四段落構成の場合

第一段落 どちらの立場か、結論を述べる(私は〇〇がよいと考える)

第二段落 理由その1とその理由を裏付ける体験

第三段落 理由その2とその理由を裏付ける体験または聞いた話

第四段落 まとめ

では、それぞれの段落について書き方を詳しくお伝えしていきますね。

第一段落 まず結論

「私は、ひとつのことをやりぬくことがよいと考える。」

「私は、複数のことにチャレンジすることがよいと考える。」

書かなくてはいけないのは、この結論です。

この一文のみでもよいです。もし、字数に余裕があるなら、この結論の前に肉付けしてみましょう。

たとえば、

「大谷選手の活躍が話題になった。大谷選手は、投手としても打者としても結果を残すという、プロ野球の世界では驚くべき存在だ。」

など。このような前振りを用意してもよいでしょう。

第二段落 理由と体験

第一段落で自分の立場を明確にしました。つぎは、

どうしてそちらを選んだのか

その理由を述べていきます。問題文を分解した際に確認した条件に、理由は自分の体験をもとに具体的に述べるとありますので、このポイントを外さないように注意しましょう。

第二段落でひとつめの理由、第三段落でふたつめの理由を述べていきましょう。

というわけで、理由と体験談はふたつ用意する必要があります。

まず、「ひとつのことをやりぬくこと」がよいとした場合について。

  • ひとつのことをコツコツ頑張ったことで結果を出した体験
  • あれこれ手を出して失敗した体験

などが書けそうですね。

一方で、「複数のことを同時にチャレンジすること」がよいとした場合。

  • いろいろなことにチャレンジして成功した体験
  • 好奇心旺盛なためひとつのことに集中するのは難しいとわかった体験

などが考えられます。

もちろん、ほかにも最適な体験談があるでしょう。この段落では、とにかく、自分らしさを表現できる体験談を書くのが大切です。

第三段落 理由と体験その2

第二段落と同じように、理由と体験を述べていきます。

第四段落 まとめ

最後のまとめです。

条件にあった「自分が選んだ立場をふまえて、入学後に取り組みたいこともくわしく説明する」を述べていく段落になります。

ここで、入学後の展望についてしっかり書いていきましょう。

「ひとつのことをやりぬくこと」派なら、

  • 幼いころから続けてきた〇〇を、入学後も極めていきたい
  • 〇〇の活動をさらに精力的に行っていきたい

「複数のことを同時にチャレンジする」派なら、

  • 興味のあることにどんどんチャレンジして自分の適性を探っていきたい
  • 〇〇も〇〇も、どちらも両立させ、結果も手に入れたい

このように、自分が選んだ立場で努力していこうという意気込みが書けるとよいでしょう。

 

三段落構成の場合の書き方

ここまで、四段落構成で書いていく場合について解説しました。

では、三段落構成の場合はどうしたらよいか。その場合は、

第一段落 どちらの立場か、結論を述べる(私は〇〇がよいと考える)

第二段落 理由とその理由を裏付ける体験

第四段落 まとめ

となります。

ふたつ挙げていた理由と体験を、ひとつにするというだけですね。

どちら? と問われたときはこの書き方

今回のように、「どちらがよいか」「どちらが大切か」という課題の場合、

  1. 結論「私は〇〇がよいと考える」
  2. その理由と理由を裏付ける体験
  3. まとめ(今後の展望)

という流れで書いていきましょう。

この流れさえおさえておけば、対応可能です。

 

 

ABOUT ME
菅野恭子
筑波大学第二学群日本語・日本文化学類卒。 作文指導に定評のある言葉の森にて指導に携わる。 現在、言葉の森の教材・指導法にてシンクス東品川教室・シンクス上永谷教室・シンクス阪東橋教室で作文教室開講中。 2000年2001年2002年生まれの三兄弟の母。