受験対策

断然差がつく「わたしの長所」の書き方を教えます

みなさん、こんにちは。

作文講師の菅野恭子です。学習塾シンクスで作文クラスを担当しています。

 

「私の長所」といえば、よくある作文テーマのひとつです。受験の作文試験にも、また、受験や就職試験での面接でも避けて通れないテーマと言えるでしょう。よくあるからこそ、みな、対策もしてきています。そんな中、ライバルに差をつける書き方をマスターしていたら強いと思いませんか?

今回は、ちょっと差のつく「私の長所」の書き方について解説します。

まずは長所を挙げてみよう

あなたの長所はなんですか? そう言われてすぐに答えられる人はあまりいません。

今回のように受験に作文が課される子や、面接対策のために、自分の長所について改めて考えることになり、意外と難しいことに気づいたのではないでしょうか。

まずは、自分自身の長所を挙げてみましょう。

自分でわからない場合は、親や友人など周りの人に聞いてみるのも手です。また、長所と短所は紙一重と言われる通り、短所だと思っている点を反対の視点で見ると長所になります。

どうしても長所が見つからないという子は、短所から長所を導き出してみましょう。

そのやり方については、こちらの記事に詳しく書いていますので、参考にしてみてください。

長所を生かした体験談を探そう

自分をアピールするべき長所が見つかったら、つぎにやることは、その長所を生かした体験談を思い出すことです。

私の長所は努力家なところだという人なら、努力して何かしらの成果を収めた体験があるはず。

私の長所はリーダーシップがあるところだという人には、リーダーシップを発揮して何かを成功させた体験があるのでは?

そのように、長所を生かした体験について掘り下げていきましょう。

体験談は、ふたつ、考えてみてください。

ここまでは、どの子もみなできます。通常、願書に添える面接シートなども、長所とそのエピソードという形で書いていると思います。そもそも、長所とその具体的な体験を書けというように、指定がある場合もありますね。

では、どこで差をつけるの?

そう思った方もいるかもしれません。

差をつけるのはこのあとです。

長所を生かした体験をさらに深く掘ってみよう

差をつけるために必要なのは、長所を生かした体験をさらにもう一歩踏み込んで考えることです。

では、どう踏み込むのか。その点を解説します。

さきほど考えてもらった「体験」。

その体験は、なんのためにやったのでしょう? また、その体験をするに至った原動力、自分を突き動かしたものはなんだったのでしょう?

考えてみましょう。

参考例をもとに一緒に考えてみましょう

ひとつ具体例を挙げてみますね。

【長所】負けず嫌いなところ 

【具体的な体験】

中学ではバスケ部に入部した。初心者だったため、小学生からやっていた子に追いつけず悔しい思いをした。そこで、持ち前の負けず嫌いな性格を発揮し毎日自主練をした結果、レギュラー入りを果たした。

【どうしてこの行動をとったのか・なにが自分を動かしたか】

人ができることは自分にもできると思うし、スタートが遅いことで負けるのは悔しいから。

 

ここまでどうでしょう? 理解できたでしょうか?

この人の負けず嫌いの背景には、「人ができることは自分にもできると思う」という信念があるようですね。

そして、その信念を支える土台のようなものを探ってみましょう。私が想像するに、

「自分ならできると心のどこかで信じている」

のではないかと考えます。

いかがでしょう?

長所の背景にある信念を探ろう

みなさんには、この、長所の裏側にある自分の信念を探ってほしいのです。この信念は、行動を起こすために欠かせないものです。

ちょっと考えてみてください。自分の長所は、だれとも重複しないといえますか? 一般的に考えて、長所の重複はよくあること。

  • 明るい
  • 優しい
  • 公平
  • 努力家
  • リーダーシップがある
  • 慎重
  • まじめ
  • 協調性がある
  • 計画性がある
  • 臨機応変
  • 前向き

隣の子とかぶらない自信、ありますか? 正直、難しいですよね。そんな中、差をつけるには、その人らしい体験を書くことと、信念について触れること。これで間違いなく差がつきます!

参考例をあげておきます

参考例1

【長所】粘り強い

【具体的な体験】中1のときに学級委員になった。その時は、まだ精神的に幼かったこともあり、クラスをうまくまとめることができなかった。そこをなんとか改善したいと思い、2年、3年と続けて学級委員に立候補した。どうしたらみんなに信頼され、クラスをまとめる学級委員になるのか、研究を重ねた。その結果、3年では代表委員で委員長を任されるほどになった。

【その原動力=信念は】

うまくいかなかったことは、しっかり対策を練り克服したい。⇒あきらめなければ克服できると信じている。

参考例2

【長所】困っている人を積極的に助ける

【具体的な体験】電車に乗るときに片手でベビーカーを押して、もう片方の手で小さな子の手をひく女性がいた。とっさにベビーカーを押してあげた。とても喜ばれて、それ以来、同じような人がいると手助けしている。また、つえをついた目の不自由な人も同様に助けるようにしている。はじめはちょっと恥ずかしかったが、今では当たり前のことになっている。

【その原動力=信念は】

人はいつ窮地に立たされるかわからない。困っている人がいたら助けてあげるのが当然のことだ。

これを作文に書くとしたら

では、実際にこの参考例を作文に書くとしたら、つぎのようになるでしょう。

 私の長所は粘り強いところだ。

中学に入学し、学級委員になった。ところが、その時は、まだ精神的に幼かったこともあり、クラスをうまくまとめることができなかった。時に涙するほど悔しい思いをした私は、そこをなんとか改善したいと思い、2年、3年と続けて学級委員に立候補した。そして、どうしたらみんなに信頼され、クラスをまとめる学級委員になるのか、日々研究を重ねた。その結果、3年では代表委員で委員長を任されるほどになった。

私は、うまくいかなかいことは、しっかり対策を練り克服したいのだ。あきらめない限り、必ず克服できると信じている。

高校でも、同様にうまくいかないことに遭遇するだろう。でも、私の長所でもある粘り強さを発揮し、必ず克服できると信じて進んでいきたいと考えている。

 

 私の長所は、困っている人を積極的に助けるところだ。

電車に乗る機会が多いのだが、小さな子を連れてベビーカーを押している女性や、目が不自由でつえをついている人などをよく見かける。そんなときは、自分から声をかけて助けるようにしている。

人は、いつ、困った事態に陥るかわからない。もしかしたら、明日は自分の目が見えなくなる可能性だってある。情けは人のためならずというが、困っている人がいたら助けるのは当たり前だと思っている。

高校生になったら、さらに行動範囲が広がると思う。きっと困っている人に会うことも増えるだろう。今後も、積極的に手を差し伸べる人でありたい。

 信念を将来の展望への架け橋にすると流れがスムーズ

読んでみて気付いたと思いますが、体験と将来の展望のあいだに、信念を置きました。

こうすることで、流れがとてもスムーズになります。また、信念を添えることで、将来の展望にも説得力が増してきます。

「私の長所」で書く練習をしてみたけれど、ありきたりのぱっとしない内容になってしまうことに頭を抱えている子は、ぜひ「信念」まで掘り下げてみよう!

 

 

ABOUT ME
きょうこ先生
2003年より作文指導に携わる。東京(品川)横浜にて対面指導。 現在はオンラインをメインに、愛媛県松山市にて対面指導を行っている。長く続けてくださる生徒さんが多いのが自慢!(平均5〜6年。最長は13年!) 作文がスラスラ書けるようになった、国語の成績がぐ〜んと上がったという声はもちろんのこと、自分の意見が言えるようになった、コミュニケーション力が上がった、親子の会話が増えたなどの声も多くいただく。