作文の書き方

中学生の意見文:テストはよいか

みなさん、こんにちは!

作文講師の菅野恭子です。学習塾シンクスにて、作文クラスを担当しています。

 

先日、遅ればせながら知ったことなのですが、都内のある公立中学が定期テストを廃止したそうです。スタートしたのが、今年度から。廃止したことによる影響は、まだはっきり出ていないと思います。

いずれにしても、定期テストを廃止というのは、なかなか思い切った決断だと言えますよね。

テストはよいか? それとも悪いか?

中1の課題には、

テストはよいか

というものがあります。

この中学の例もあります。ありえない話ではありません。

もし自分の学校で定期テスト廃止ということになったら……と、他人事だと思わずに考えてみましょう。

物事には、良い面と悪い面があります。

テストがあることのメリット、デメリットについて、考えてみましょう。

書き方の流れを復習してみよう

よいかわるいかを問うテーマの場合、つぎのような流れで書いていきます。

  1. 是非の主題(~はよい/~は悪い)
  2. 理由その1+体験実例
  3. 理由その2+体験実例または聞いた話
  4. 反対意見への理解+再度是非の主題

四段落構成で書いていくのが基本です。

では、それぞれ詳しく解説しますね。

是非の主題(~はよい/~は悪い)

まずは、自分の考えを明確にします。

テストはよいと思うのか、それとも悪いと思うのか、自分の立ち位置を決めるというわけです。

私は、テストはよいと思う。

私は、テストはよくないと思う。

このように是非の主題を決めます。

 

第一段落は、この、是非の主題のみを書くのでもよいのですが、余力のある人は、導入としてテストにまつわるエピソードを簡単に加えてみることをおすすめします。

たとえばこのように。

 先日、東京都内のある公立中学が、定期テストを廃止したことを知った。中学に定期テストはつきものだと思っていたので、かなり驚いた。定期テストがなくったとしたら、生徒は大喜びだと思うが、実際には、困るのではないだろうか。私は、テストがあることはよいと思う。

なぜその主題にしたのか、理由を考える

第二段落と第三段落では、理由を述べていきます。

なぜ、その主題にしたのか。

テストはよいを選んだにしても、悪いを選んだにしても、理由があるはずです。

その理由をふたつ、自分自身の体験を添えて述べていきます。

体験を添えるのは、実際に自分が体験したことを入れることで説得力が増すからです。

では、テストはよいとした場合の理由を考えてみましょう。テストがあることのメリットをあげていくとよいですね。

  • テストがあれば、勉強する
  • 自分の成績がどの程度なのか、はっきりわかる
  • 勉強の理解度がわかる
  • 自分の弱点がはっきりする

このような理由がみつかったとします。

つぎは、その理由に添える体験がないか、考えてみましょう。理由として最適な体験実例がみつかったものを、最終的に使うとよいでしょう。

このような流れで、理由に体験を添えていきます。

その理由のひとつめとしては、テストがあることで勉強への意欲がわくからだ。ふだんから毎日勉強する習慣をつけなくてはいけないとわかっていても、部活があったり、遊びに行ったりで、なかなか勉強の時間を作ることができない。そんな毎日に、勉強しなくてはという気持ちに火をつけてくれるのは、テストの存在だ。中学になって初めての中間テストの前は、とにかく勉強した。テストのための勉強は無意味なのかもしれないが、それでも、テストがあることで勉強時間が確保できるのは事実だ。

同様に、第三段落は、

ふたつめの理由としては、〇〇〇〇だからだ。

と、続けていきましょう。第三段落では、自分自身の体験談でもよいですが、親から聞いた話など、より大きい視点の実例が入るとよいです。

最後の段落はまとめ

最後の段落では、反対意見への理解を展開していきます。

よいか悪いかというテーマなので、自分が選んだ意見と反対の意見を支持する人たちがいますね。

そういった反対の立場にいる人に、共感して理解を示してあげることを、反対意見への理解といいます。

このように理解を示したあとで、再度、是非の主題を繰り返します。

うんうん、わかるよ、そうだよね、テストは悪いっていうのも確かに納得。

でも、私は、テストはよいと思うんだ~

こんなニュアンスです。

書くときは、つぎのような感じですね。

確かにテストは悪いという意見も理解できる。私だって、テストがなかったら、まずは「やったー!」と喜ぶと思う。でも、テストがあることのメリットを考えると、やはり私は、テストはよいと思う。

構成は決まっているので、じっくり内容を考えてみよう

意見文の書き方は、構成が決まっています。

ですから、自分の考えを書き方の流れに沿って埋めていくだけ。難しく考える必要はありません。

構成は、何度か書いてみたら覚えることができるはず。

それよりも、理由と、理由を裏付ける体験実例について、じっくり考えてみましょう。

自分の体験を整理することは、後々、役に立ちます。

その理由は、こちらの記事で書いていますので、ぜひごらんください。

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菅野恭子
筑波大学第二学群日本語・日本文化学類卒。 作文指導に定評のある言葉の森にて指導に携わる。 現在、言葉の森の教材・指導法にてシンクス東品川教室・シンクス上永谷教室・シンクス阪東橋教室で作文教室開講中。 2000年2001年2002年生まれの三兄弟の母。