作文の書き方

見た目が大事?それとも中身が大事?【小6感想文から】

みなさんこんにちは!

作文講師の菅野恭子です。学習塾シンクスで作文クラスを担当しています。

(体験レッスン受付中です@品川・横浜)

今週の小6感想文課題の長文は、味よりも形の美しさを追及するリンゴ栽培を例にして、日本人の見た目重視の傾向はいかがなものか?と問う内容でした。具体的にヨーロッパでのリンゴ栽培と日本でのリンゴ栽培の差異が取り上げられています。

感想文課題のときは特に、長文の内容についてお父さんやお母さんと対話をしてくるよう勧めています。今回の長文は、消費者であるお母さんにとっても考えさせられる内容ではないでしょうか。

実際、昨日この課題で取り組んでくれた子が、お母さんから聞いた話を上手に書き入れてくれました。

日本人は見た目重視?

いまはちょうどイチゴが旬ですね。青果コーナーに並んだ真っ赤なイチゴたちを見ると、そろそろ春も近いと感じてうきうきしてきます。

イチゴの種類は250種ほどあるそうなのですが、そのうち9割は日本生まれなんですって。私は栃木県出身なのですが、栃木といえばイチゴ王国。実家の近くにも、イチゴの品種改良を行う農業試験場がありました。とちおとめやスカイベリーが生まれた試験場でもあります。

イチゴといえば円錐形の愛らしい形を想像しますよね。実際、形の悪いイチゴは売れません。店頭に並べたときに少しでも見栄えのするものを提供するため、新しい品種が生み出されます。

長文では、リンゴの実態について書かれていましたが、リンゴだけでなく、このイチゴのようにほかの果物についても言えることです。そして、どうやら日本人は、果物の見た目にこだわる傾向が強いようです。果物に限らず、野菜も同様ですね。多くの人が、曲がったキュウリよりまっすぐなキュウリを買ってしまうのでは?

似た話を考える際のポイント

見た目よりも中身が大切。そう感じたことはないでしょうか?

また、逆に、どんなに中身がよくても見た目が悪かったらその中身を理解してもらうこともできないと感じたことはないでしょうか?

たとえば、見た目の綺麗なお菓子を買ったが、中身はほんの少し、それもたいしておいしくないものでがっかりした経験はありませんか?

また、上げ底のお弁当にがっかりしたことなどもあるかもしれません。

逆のパターンの例では、見た目の悪い果物などが、「形は悪いけれど甘いです!」などのPOPが添えられて安く売られているのを見たことがあるなどでもよいでしょう。

日常の中で、見た目VS中身という構図を目にする場面は、意外と多いものです。

異性の好みなども、まさにこれでは?(笑)

昔、PUFFYの「とくするからだ」という曲に、つぎのような歌詞があり、妙に納得したのを思い出します。

例えば才能とてもあるふたりを見比べよう

片方はまあまあひとりはグーどっちが雇われる

中身が同じレベルなら、見た目がよい方がそりゃあいいでしょ‼ という話題でもよいでしょう。

ポイントは、「見た目と中身、どちらが重要か」という点ですね。

家族にも聞いてみよう

自分の似た経験を探してみるのと合わせて、家族にもインタビューしてみましょう。

見た目よりも中身が重要とは、真実なのか? それとも、綺麗ごとで、実際にはやはり見た目が重視されるのか?

お父さんやお母さんは、どのように思っているのか、正直な気持ちを聞いてみるのです。

見た目よりも中身が大事というのは確かにそうだけど、でも、世の中はやっぱり見た目重視の傾向があるかもね……ということがあってもよいのです。

家族など周囲の人に聞いた話は、第三段落に盛り込みますが、もしインタビューができなかった場合は、本で読んだ話やテレビなどで見た話でもOKです。

小3の課題では、アインシュタインの長文で感想文を書きます。その長文では、全く身なりにこだわらないアインシュタインが、もっと身なりに気を付けたらどうですか?と忠告され、肉を買って包みが立派なのに肝心な肉がよいものじゃなかったらいやだろうと反論した場面が登場します。

そのような話題を用いてもよいでしょう。

論理的に考える土台を作る時期

見た目よりも中身が大事なのか。

小6では、明確な意見を持つことは難しいかもしれません。自分の体験、家族など周囲の人から聞いた話や本で読んだ話など、いろいろな方向から考察して、では自分はどう思うのかを探っていきます。

また、他の国々との違いという点まで思いを馳せることができると、どうして日本人は見た目重視の傾向があるのだろう? と考えをさらに広げることも可能です。

とはいえ、そこは小学生が書くものです。まだまだ未熟な内容かもしれません。でも、この試行錯誤が、論理的に物事を考える土台になってきます。

自分以外の人はどのように考えているのか、その考えと対比させることで、自分はどう思っているのかが明確になってくるのです。

この訓練を積み重ねた子とそうでない子との考える力には大きな差がつくことは間違いないと思います。

作文の勉強は書く力だけでなく思考力がつく

作文の勉強は、もちろん書く力をつけるためのものです。でも、書く力以上に鍛えられるのが考える力。また、人の意見に対して自分はどう思うのかを深く考えることができます。情報があふれている今、どうやって取捨選択していくのかも大切です。自分はどう思うのかを考える習慣がつくと、情報の取捨選択は容易になるでしょうし、鵜呑みにすることもないでしょう。

情報をいかに有効に使えるかが鍵になるこれからの時代。考える力をつけておくことはなによりも優先事項ではないでしょうか。

そんな作文が気になるという方、どうぞお気軽にお問合せください。





 

 

 

 

ABOUT ME
菅野恭子
筑波大学第二学群日本語・日本文化学類卒。 作文指導に定評のある言葉の森にて指導に携わる。 現在、言葉の森の教材・指導法にてシンクス東品川教室・シンクス上永谷教室・シンクス阪東橋教室で作文教室開講中。 2000年2001年2002年生まれの三兄弟の母。