指導のひとこま

思考力を培う作文の時間:自分の資質を探るとは?

みなさん、こんにちは!

作文講師の菅野恭子です。学習塾シンクスの作文クラスを担当しています。

6年生の課題に、自分の資質を探るというテーマがあります。

人にはみな、持って生まれた資質がある。その資質を生かすことができる人もいれば、一生かかっても見つけられない人もいる。若いうちはいろいろなことにチャレンジし、自分の資質を探ってみよう。資質がわからない人は、まずは好きなことからチャレンジ。好きなことは往々にして資質につながるものであるからだ。そして、並行して人間性を高め、その資質を生かした職業に就いてみるといい。人とは違う自分だけの人生を歩むことで、この地球の一角にほかの誰でもない自分だけの爪痕をつけることができる。

このような内容の長文を読んで取り組む感想文課題です。

 

6年生といえば、将来について思いを巡らせはじめるころかもしれません。

無邪気に「大きくなったら〇〇になりたい!」と言える時期は過ぎ、本格的に職業について考えるようになる時期です。

周囲から現実を見なさいという無言のプレッシャーがかかり始める時期ともいえそうですね。

 

まずは自分の資質を探す。言うは易し行うは難し、意識をしないとなかなかできないことのように思います。

そういう意味でも、この課題はよい機会になるのではないかと、毎年思います。

今回、この課題に取り組んだ子の作文をご紹介します。

一か月ほど前、私は、市民科の授業で「仕事ってなに」という単元をやった。授業数は全部で四回。その日、四回目の授業の時、「なりたい職業」についてやった。私は最初、なかなか決まらず悩んでいた。すると、そこに先生がやってきて私にこう言った。

「自分の好きなものからつなげてみれば」と。私は少し時間をおいてから、私はやっと好きなものを見つけた。それは「英語」だ。私はそこからキャビンアテンダントを見つけ「これだ!」と思った。後々調べてみると、私にぴったりの条件がいくつもあり、私自身の能力を生かせることもたくさんあった。その次の授業で、履歴書を書いてみようという授業があり、私は好きなものから探したためとても書きやすかった。

また、私のとなりでやっている友達のなりたい職業は「パティシエ」だった。その友達の顔をみた私は「すごいなー」と思った。なぜなら本(職業の本)を見ながら笑っていたからだ。私はその友達から自分の好きなものを選べば楽しめるというのを学ぶことができた。

人間にとって生まれながらの資質を生かすというのは、掘り出せるまでの時間は長いが、掘り出せるとものすごい達成感が出るのだ。またその資質をどう生かすかによって人生が変わるのだ。私がキャビンアテンダントを選んだのは、人生の中でおこる自分自身とのけんかに負けたくないから。

どうでしょうか。

市民科の授業での出来事を、じっくり思い出して書いています。

思い出す機会がなければ、なんてことなく過ぎてしまったかもしれませんが、作文を書く際にじっくり思い出したことで、自分の資質とは? 自分の能力とは? 資質を生かすということは? と、長文に関連付けて一連のキーワードについて考察することができました。

 

こうしたひとつひとつの積み重ねが、その子だけの思考を形作っていくと思います。

週に1度、このような機会を持つ子と持たない子では、思考力に雲泥の差が出てくるのは、想像に難くありません。

 

作文の学習は、単に書くことを学ぶだけでなく、思考力を培う学習なのです。

ほんとうに大切な学習なので、全力でおすすめしてます!

体験レッスンは随時受け付けています。

お問い合わせはこちらまでお気軽にどうぞ。





 

ABOUT ME
菅野恭子
筑波大学第二学群日本語・日本文化学類卒。 作文指導に定評のある言葉の森にて指導に携わる。 現在、言葉の森の教材・指導法にてシンクス東品川教室・シンクス上永谷教室・シンクス阪東橋教室で作文教室開講中。 2000年2001年2002年生まれの三兄弟の母。