カンノのひとりごと

うれしかったプレゼントは? それはモノではないかも

みなさん、こんにちは!

作文講師の菅野恭子です。学習塾シンクスで作文クラスを担当しています。

 

小6の作文課題に、「うれしかったプレゼント」という作文課題があります。

小6というと11歳、12歳。その歳になるまでは、プレゼントをもらった回数は数えきれないほどになっているのでは?

誕生日のプレゼントなど、モノとしてかたちに残るものはもちろん、好きな子にもらったピカピカ光る石なんていうのもよいでしょう。

うれしかったプレゼント。

そう考えたとき、みなさんの頭に浮かぶのはなんでしょう?

プレゼント=モノ

という公式が成り立つのは当然かと思います。でも、モノでなくても、私たちはいろいろな形のプレゼントを受け取っていると思うのです。

たとえば……

昔、「モノより思い出」という車のCMがありました。記憶に残る思い出の一場面をプレゼントととらえることができたらとても素敵ですね。

また、生まれて初めてもらうプレゼントは名前と言えるかもしれません。自分のために両親が悩みながら選んでくれた名前。そこにはあふれるほどの愛が込められていることでしょう。そう考えたら、人生最大のプレゼントのように思えてきます。

モノ以外のプレゼント。

イメージがわいてきたでしょうか?

 

もちろん、モノでもよいのです。喉から手が出るほど欲しかったゲームを買ってもらって飛び上がるほどうれしかった! という正直な気持ちを書くのも正解です。

「うれしかったプレゼント」の課題を説明するときに、ふと思い出すのがこの一冊。

角田光代さんの「Presents」です。

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プレゼントがテーマの短編集です。モノ以外のプレゼントも登場するので、とても参考になる一冊です。小6でも読める文章ですから、ぜひ読んでもらいたいと思います。

角田光代 Presents

帯にはこんな言葉が書かれています。

この世に生まれて、初めてもらう「名前」放課後の「初キス」

女友達からの「ウェディングベール」子供が描いた「家族の絵」

人生には、大切なプレゼントがたくさんある。

品物は、いつかなくしてしまっても、贈られた記憶、その人と持った関係性は、けっして失うことがない。私たちは膨大なプレゼントを受け取りながら成長し、老いていくんだと思います。 (角田光代)

「うれしかったプレゼント」の作文を書いてもらうときは、贈ってくれた相手と自分との関係性の物語として考えてもらえたらいいなあと、毎年思います。

たくさんの愛をもらって大きくなってきたんだなと感じてほしいし、愛をもらってきたことに感謝できる心を持ってほしいからです。

人生には、ときに辛いこともありますよね。そんな辛いことを乗り越える力をくれるひとつが、愛をくれる人や応援してくれる人の存在じゃないでしょうか。

ちょっと大げさかもしれませんが、作文の勉強は、心を育てる勉強だと思ってます。

 

それはさておき、角田さんのPresents、ぜひ読んでみてください!

 

 

 

 

 

 

ABOUT ME
菅野恭子
筑波大学第二学群日本語・日本文化学類卒。 作文指導に定評のある言葉の森にて指導に携わる。 現在、言葉の森の教材・指導法にてシンクス東品川教室・シンクス上永谷教室・シンクス阪東橋教室で作文教室開講中。 2000年2001年2002年生まれの三兄弟の母。