みなさん、こんにちは!
作文講師の菅野恭子です。学習塾シンクスで作文クラスを担当しています。
中学生の意見文では、ちょっとしたデータを使いたいという場合があります。
今日はデータを使うときの注意点について、お伝えしたいと思います。
データを使うのはなぜ?
意見文とは、テーマについての自分の意見を主張するもの。
メインは、自分の主張です。
たとえば、テストについての意見文を書くなら、「テストはよいと思う」「悪いと思う」というように、テストについての自分の考えを述べますよね。
意見文の書き方は、
- 是非の主題(~はよい or ~は悪い)
- 理由その1+自分の体験
- 理由その2+自分の体験または聞いた話
- 反対意見への理解→是非の主題
という流れで書くと指導しています。
メインは1と4の是非の主題なのは言うまでもありません。この主題が正しいことを裏付ける役目を果たすのが、理由です。
理由には、必ず体験談を添えるようにしていますが、それも、実際の体験を入れることで説得力が増すから。
そう考えていくと、データの存在意義が見えてきませんか?
データは、主題が正しいものだと裏付けるため、より説得力を持たせるために使うのです。
データがメインにならないように
データの存在意義がわからなくなってしまうと、データがメインの文章になってしまうことがあります。
先ほど挙げた書き方の流れがありました。
- 是非の主題(~はよい or ~は悪い)
- 理由その1+自分の体験
- 理由その2+自分の体験または聞いた話
- 反対意見への理解→是非の主題
この流れで書いていけば、主題が漏れることはないのですが、はじめからデータを書くことに意識が向いてしまうと、この流れも忘れがちに……
すると、主題のない、ネットから拾ってきたデータの羅列になってしまいます。
理解しておくと今後の学生生活で差がつく
実際のところ、データがメインになってはいけないという話が、なかなか理解できない子もいます。
中学校の宿題レベルでしたら、これでも問題ないでしょう。
でも今後、高校、大学と進学した場合、特に大学では、問題が出てきます。
データを用いる場合は、どこから引用したのかを明記しなくてはいけないし、コピペはもちろん厳禁です。
意見文は、自分の考えを伝えるためのもの。
データはその信憑性を裏付けるために使うもの。
覚えておくとよいですよ。