受験対策

生活や遊びを犠牲にしない公立中高一貫校入試対策

みなさん、こんにちは!

作文講師の菅野恭子です。学習塾シンクスで作文クラスを担当しています。

公立中高一貫校について

公立中高一貫校を受験予定の子にとっては、あと4か月ほどで本番の試験ですね。

まだ低学年だけれど、公立中高一貫校に進めたら……と、ぼんやりと視野に入れている方もいらっしゃると思います。

私個人の意見としては、公立中高一貫校は特殊な問題を出さずに、学校教育の中で学んできた範囲で対応できるものにするべきだと考えてます。

なぜなら、公立なのだから、受験対策のために莫大な金額をかけて進学塾に缶詰にする必要はないと思うからです。親にかかる教育費の面を考えても、公立である以上、少しでも多くの子どもたちに門戸を広げることが求められていると思います。

しかし現状では、毎年かなり難解になっていくし、それに比例して、公立中高一貫校受験対策のために進学塾へ通う子がほとんどという状況になっています。

正直、疑問でいっぱいです。

記述に重点を置く公立中高一貫校の試験問題は、文章をなるべく短時間で読み取る力と、端的にまとめる力(要約力)、短時間で自分の考えをまとめ表現する力を必要とします。これは、国語分野に限らず他の教科でも必要な力です。

そう考えると、国語力を十分に育てておけば、仮に高学年になって公立中高一貫校を受けてみたい! となった場合でも、十分対応できるのです。(すべての教科において基礎力をつけておくことが前提になるのはもちろんですが)

小石川中等教育学校の過去問から

たとえば。

公立中高一貫校のひとつ、都立小石川中等教育学校の昨年の過去問を見てみましょう。

過去問はこちらから見られます

国語の問題は、ふたつの長文を読み、それについての質問に答える問題が3問。

それから、そのふたつの長文に関連付けて自分の考えを400字~440字でまとめる問題。「これから学校生活や日常生活の中で、何を大事にし、どのように行動していこうと思いますか」というテーマです。

与えられたふたつの長文を、それぞれ理解し、材料として用いなくてはなりません。

これを45分間で仕上げなくてはならない。小6の子にとっては、なかなかハードですよね。

記述重視の国語は、どんな対策が効果的?

じゃあ、どんな対策をしたらよいのでしょう。

先に、公立中高一貫校の入試対策に必要な力は、

文章をなるべく短時間で読み取る力と、端的にまとめる力(要約力)、短時間で自分の考えをまとめ表現する力

とお伝えしました。

シンクスの作文クラスでは、この力をつけるための学習を継続していきます。特に、感想文課題の週は、まさにこの力をつけるための時間と言えます。

与えられた長文を読み、要約し、それについての考えをまとめていくのですが、感想文は3年生からのスタート。学年に応じたレベルの内容に取り組むことを続け、コツコツ着実に力をつけていきます。

考える力は、内面の成長に比例します。ですから、内面が整わない状態のまま、爆発的な成長を望むのは無謀ともいえます。

「そういえば、最近ぐっと深い考えを書けるようになったね」

いつもまにか、気付いたらそうなっていたというくらいに、ゆっくり実力をつけていくイメージで進めています。

シンクス作文クラスでの理想的な学習イメージはつぎのようになります。

◆低学年でスタートし、楽しく作文を書くこと、ほめられることを通して、自分は書くことが好きだ、得意だという自信をつける

◆感想文スタート。作文課題より難しいけれど、自信がついているので、諦めずに取り組める

◆いろいろなパターンの長文についての感想文に取り組むことで、難しい長文を読む力・まとめる力・考える力・自分の意見を伝える力をつけていく

なによりも経験が宝

書く力や考える力は、一朝一夕には育ちません。

心の成長に合わせて見守るゆとりも必要です。

また、子ども時代のさまざまな経験は、なによりも心の成長を促し、コミュニケーション能力を高め、考える力を引き出す材料になります。

机に向かう時間よりもずっと、学びであると思うんですよね、私は。

低学年は、親などの大人とたくさん会話を楽しみ、友達とともに遊び、子ども時代にしかできない学びをたくさん味わってほしいと思います。

そんな経験が、作文を書く際に課題のテーマを考えるうえで、とても役に立ちます。

人間力って

これからの時代は人間力、というフレーズをよく見かけます。この人間力とは、やはり、経験に負うところがとても大きいのではないでしょうか。

受験は、どんなに努力しても、失敗する場合があります。もしかしたらインフルエンザで試験が受けられない、なんてことだってあるかもしれません。

そんな失敗とも思える場面に直面したときに、救ってくれるのものや、気持ちをすぱっと切り替えてくれるものもまた、経験から得た知恵なのだと感じます。

もちろん、様々な考え方があると思いますので、どれが正解でどれが間違いかなんて、わかりません。お子さんの数×親御さんの数だけの考え方、育て方がありますから。

公立中高一貫校に興味はあるものの、何年も必死に受験勉強させるのはちょっと……という方がいらしたら、この記事を参考にしていただけたらと思います。

 

 

 

 

 

 

 

ABOUT ME
菅野恭子
筑波大学第二学群日本語・日本文化学類卒。 作文指導に定評のある言葉の森にて指導に携わる。 現在、言葉の森の教材・指導法にてシンクス東品川教室・シンクス上永谷教室・シンクス阪東橋教室で作文教室開講中。 2000年2001年2002年生まれの三兄弟の母。