みなさんこんにちは。
作文講師の菅野恭子です。学習塾シンクスで作文クラスを担当しています。
11月も下旬になりました。
公立中高一貫校受験予定の子は、3か月を切りましたね。
受験対策のため作文クラスを受講している生徒さんたちも頑張っています。
「経験をふまえて」に悩んでいませんか?
基本的な構成の作り方や、書き方のパターンについては、ほぼ理解できてきた子が、ここにきて難しさを感じているのが、体験談ではないでしょうか。
設問のほとんどが、
「あなたの経験をふまえ」「あなたの経験をまじえ」
という条件つきです。
ということは、必ず自分の体験をもとにした話題を入れないといけません。
そして、いかに説得力のある体験談を用いるかが、差のつくポイントにもなります。
体験談を整理することが大切
受験対策の場合、多くの保護者さんが、ひとつの作品を完成させることを重視されます。
そのお気持ちもよくわかります。
しかし、受験では、今までの傾向はあるものの、今年度も同様の出題とは言い切れません。趣向を変えた内容になる確率もあるのです。
ですから、どんな出題にも対応できるようにしておくことも大切です。
それには、体験談を整理しておくことが重要だと考えています。
「このような話題のときはあの体験を使おう」
とすぐに閃くことができるようにしておくとよいですね。
たとえば、
- アイデアで苦難を乗り切った経験だったらあの話
- 自分の長所が発揮できた経験だったらあの話
- 読書から得た知識が思いがけず役に立った経験だったらあの話
- 物事を別な視点から見てみたら解決策が見つかった経験だったらあの話
など。。。
いずれも中高一貫校の過去問からネタを出しています。
今、挙げたような内容は、誰もが経験していると思います。でも、いきなり問いかけられても出てきません。しかも、受験時の短い時間で閃くのはとても難しいことです。
ですから、受験対策として、体験を整理しいつでも取り出せる状態にしておくことが望ましいのです。
親御さんも協力してあげましょう
小6のお子さんが、自分のことを客観的に見つめることは、まだまだ難しいです。
親御さんが一緒に、「こんなこともあったよね」と、ヒントを出してあげるとよいでしょう。
また、お子さんのことではなく、親御さんご自身の経験を、
「お母さんは、こういうことがあったなあ」
と、ひとつの参考例としてお話ししてあげると、
「ああ、そういうことか!」
と理解が進みます。
今までの体験を棚卸してみることは欠かせません。勉強の合間のちょっとした時間を有効に使い、ぜひ取り組んでみてください。
また、公立中高一貫校の過去問は、ネットで見られる学校がほとんですが、書き方の参考例が省略されていてお困りの方も多いと思います。
こちらで書き方について解説していますので、ご覧ください。