作文の書き方

受験作文の書き方(参考例つき) 「中学時代努力したこととそれをどう高校生活で生かしていくか」

みなさん、こんにちは。

作文講師の菅野恭子です。学習塾シンクスで作文クラスを担当しています。

 

さて、今回も、受験作文の書き方について解説しましょう。

 

今回は、よく出題されるテーマ、「中学時代努力したこと」に「それをどう高校生活につなげていくか」がプラスされたタイプの出題を選びました。つぎのような出題テーマ、どう書いていったらよいでしょう?

「中学時代努力したことと、そこから得たことをどう高校卒業後に繋げていくか特色をふまえて書きなさい」

一見、複雑そうですが、単に努力したことを書きなさいという出題よりも簡単です。なぜなら、筋道がはっきりしているから!

なんでなんで? 全然簡単に見えないよ。。。という子も、大丈夫。

さっそく解説に行ってみましょう!

まずは、努力したことを挙げてみよう

まずは、書く前のネタ探しからスタートです。

テーマは、努力したことについて書くことが大前提ですから、まずは努力したことについて

これです!

と、胸を張って言える事柄を挙げてみましょう。

  • 部活
  • 学習全般
  • 苦手科目の克服
  • 学校行事

といった比較的よくあるものから、

  • 家のお手伝い
  • 日記をつける
  • 夢へ繋がる勉強

などの、個性あふれるものまで、いろいろありますね。

自分の場合はなんだろう? じっくり考えてみましょう。自分だけで思いつかない場合は、家族や友人に聞いてみると大きなヒントをもらえることもあります。恥ずかしがらずぜひ聞いてみてください。

そして、いくつか挙がった努力したことにざっと目を通してみてください。

その中で、つぎのふたつをクリアできるものはあるでしょうか?

  1. 今後の自分がずっと続けていきそうな努力
  2. 実際に体験談がすぐに浮かぶ努力

出題は、「努力をどう高校生活につなげていくか」「特色をふまえて」とあります。今後の自分がずっと続けていきそうな努力であること、また、アピールできるような体験談があることが、このふたつを満たす条件になってきます。

ここまでのネタ集め、無事にできたでしょうか?

書き方の流れ

一般的に四段落構成で書いていきます。

大まかな書き方の流れはつぎのとおり。

  1. 中学時代私が努力したことは〇〇だ。
  2. 体験談
  3. 努力する前の自分
  4. 高校でどう生かすか

第一段落 努力したこと

自分が努力したことについて、まず、すばり提示します。

たとえば、努力したのは部活だ、という子の場合。

 

私が中学時代努力したのは、なんといっても部活だ。正直、自分がこんなに努力できる人だったとは思ってもみなかった。

このように、自分が努力したことについて紹介してみましょう。

 

第二段落 努力の詳細

第二段落では、部活で努力したことについて、詳細を書いていきます。

何部に入っていて、自分の実力レベルはこのあたりで、何を目標に努力したのか、といったことから始まり、詳細な努力の内容について書きます。これが、あなたにしかない特色になります。

私は、中学時代、サッカー部に所属していた。ほとんどの部員は、小学生からサッカーをやってきている人ばかり。幼稚園からという人もいる中で、私は中学からのスタートだった。運動神経には自信があったものの、そう簡単には追いつけない。リフティングもいつも最下位で、なかなか上達しない自分を悔しく思うばかりだった。一度くらいはレギュラーになって試合に出たいと考えた私は、連日、夜遅くまで自主練を繰り返した。正直、辛かったが、辞めるつもりはなかった。そうしているうちに、リフティングも目標をクリアし、ボール運びも手ごたえを感じられるようになってきた。その結果、3年では公式戦に出場することもできた。

このように、自分が努力した様子を、読み手が理解できるように書いていきましょう。

書いている自分は理解できる部分も、自分を知らない人が読んだ場合に伝わるかどうか、しっかり考えながら書くように気を付けてください。

字数制限があるので、あまり丁寧に書きすぎてもダメですが、試験官が読んだときに伝わるように書くのは大切なポイントになります。

第三段落 努力する前の自分はどうだったか?

 

さて、第二段落では、努力したことを詳しく書いてもらいました。

その努力をする前の自分って、どんな自分だったか覚えていますか?

こんなに努力するのは初めて! という場合。それまでの自分の努力なんてたいしたことなかったな……と思いませんでしたか?

おそらく、中学時代の努力は、小学生時代の努力とは質が違うのではないかと思います。それを踏まえて、それまでの自分と比べたり、自分もこんなに努力することができた! と書いていくのがこの段落です。

第二段落からの続きとしては、

私は、この努力をするまでは、それほど努力してきていないことに思い至った。小学生時代は、それほど努力しなくても人並みにできることが多かったので、特別に頑張ったこともなかった。そんな自分が、こんなに努力できたことに驚いている。また、努力することは、どこかかっこ悪いと思っていた。でも、かっこ悪いどころか、すがすがしく達成感のあるものだということが、実際に努力してみて理解できた。

このような流れで書けそうです。

第四段落 高校でどう生かすか

さて、ついに最後の第四段落までたどり着きました。

ここでは、いままで書いてきた努力を、高校生活でどう生かすのかについて述べていきます。

同じ部活を続ける場合も、全く異なる分野に進むにしても、ここまで努力について書いてきた人は、努力の本質がわかってきているはず。

少し大きな視点で見て、努力をどういかすかを考えてみましょう。

中学時代の部活は、努力の大切さを知ることができ、自分にとっての財産になった。きっと自分は、これからも努力することを避けることはないと確信している。高校生活では、また新しいことにチャレンジしたいと考えている。努力することの楽しさや、自分の先を歩いている人たちを追いかけるおもしろさも知ったからだ。卒業するときには、また、こんな努力したのは初めてだと、自分の努力史を更新できるような高校生活を送りたい。

第二段落、第三段落で述べた内容をもとに、高校生活をどう過ごしたいのかを考えてみましょう。

遊び倒したい! なんて気持ちがあっても、ここは隠しておきましょう(笑)

努力することの大切さを実感することができたからこそわかる高校生活の有意義な過ごし方について、述べていきます。

ここがポイントです。

努力って、なんか泥臭くてかっこ悪いよね~って思っている人には決して理解することのできない内容が書けるはずですから。

 

 

ABOUT ME
菅野恭子
筑波大学第二学群日本語・日本文化学類卒。 作文指導に定評のある言葉の森にて指導に携わる。 現在、言葉の森の教材・指導法にてシンクス東品川教室・シンクス上永谷教室・シンクス阪東橋教室で作文教室開講中。 2000年2001年2002年生まれの三兄弟の母。