作文の書き方

【作文の書き方】新しい学年で頑張りたいこと

みなさん、こんにちは。

作文講師の菅野恭子です。学習塾シンクスで作文クラスを担当しています。

 

あと半月もすれば新学年がスタートしますね。

そんなタイミングですので、今回は、

「新しい学年でがんばりたいこと」

というテーマでの作文の書き方を説明しようと思います。

新しい学年で頑張りたいことは何ですか?

まずは、書く前に準備してほしいことがあります。

当然ながら、「新しい学年で頑張りたいことは何か」を決めること。

学習面で頑張りたいこと、スポーツなどの習い事で頑張りたいこと、生活面で頑張りたいことなど、いろいろな頑張りたいことがあるでしょう。

中には、ゲームなどの遊びを頑張りたいという子がいるのですが、それは封印するのが望ましいかと思います。

じゃあ、どんなことを書いたらいいの? という子にアドバイスするとしたら……

頑張ることで自分に負荷がかかり、成長につながるという内容が理想的かと思います。そんな視点で頑張りたいことを決めましょう。

なぜ、それを頑張りたいの?

頑張りたいことが決まったら、どうしてそれを選んだのか、理由を考えてみてください。

たとえば、算数を頑張りたいとしましょう。

その理由は、

  • 学校のテストで毎回100点を取りたいから
  • 苦手でずっと避けてきたので、今度こそしっかり向き合いたいから
  • 算数の成績が悪く、ほかの教科の足をひっぱっているから

など、いろいろ考えられますね。

その理由に至った経緯も考えてみよう

また、その理由に至るまでの経緯も説明できるようにしましょう。

毎回100点を取りたいから、だとしたら、こんな経緯が考えられそうですよ。

私は算数が得意だ。算数の授業は熱心に取り組んでいる。得意なのだが、そそっかしい性格のせいか、計算でうっかり間違うこともある。100点が取れそうで取れない状態が続いているのだ。だから、新しい学年では、小さなミスをしないように注意して、毎回100点を取れるレベルにしたいと考えている。

どうでしょうか。ここまで書ければ、頑張りたい理由の裏側が手に取るように見えますよね。

こんな構成で書いてみよう

構成は、つぎのようにしてみましょう。

  1. 私が新しい学年で頑張りたいことは〇〇だ。
  2. その理由は、〇〇だからだ。今まで△△△。
  3. だから、○○を頑張りたい。

新しい学年で頑張りたいこと【参考例】

算数を頑張りたい

 私が新しい学年で頑張りたいことは算数だ。

その理由は、毎回テストで100点を取りたいからだ。私は算数が得意だ。算数の授業は熱心に取り組んでいる。得意なのだが、そそっかしい性格のせいか、計算でうっかり間違うこともある。100点が取れそうで取れない状態が続いているのだ。

だから、新しい学年では、小さなミスをしないように注意して、毎回100点を取れるレベルにしたいと考えている。

 

習っている柔道を頑張りたい

 私が新しい学年で頑張りたいことは、幼いころから習っている柔道だ。

なぜなら、今年ことは〇〇大会で優勝したいからだ。私が柔道を始めたのは幼稚園のころだ。センスがよいと言われ、熱心に練習してきた。ところが、大会ではなかなかよい成績を残すことができない。今まででいちばんよかったのが3位だ。いつも悔しい思いをしている。

今年で小学生での出場も最後になる。今まで以上に練習を頑張って、今年こそは優勝したい。

 

整理整頓を頑張りたい

 私が新しい学年でがんばりたいことは、整理整頓だ。

私は整理整頓が苦手だ。自分の持ち物や机など、なかなかきれいにすることができない。学校からのプリントをなくすことも多いし、朝は、持ち物を探すのに一苦労だ。母にはいつも小言を言われている。自分でも、なんとかしなくてはという思いは常に持っていたが、なかなか実行できなかった。

まずは、自分の机と引き出しの中はいつも整えておくことから頑張ろうと思う。今年こそは、整理整頓ができる自分になりたい。

ABOUT ME
菅野恭子
筑波大学第二学群日本語・日本文化学類卒。 作文指導に定評のある言葉の森にて指導に携わる。 現在、言葉の森の教材・指導法にてシンクス東品川教室・シンクス上永谷教室・シンクス阪東橋教室で作文教室開講中。 2000年2001年2002年生まれの三兄弟の母。