みなさん、こんにちは!
作文講師の菅野恭子です。学習塾シンクスで作文クラスを担当しています。
今年は台風が多いですね。
いまも、台風21号が日本列島を横切っています。
というわけで、今日は、台風の様子をどう表現する? というお話です。
人やモノの様子、物事の状態を表す方法は、
- □○□○
- たとえ
がツートップです。
□○□○ 擬音語擬態語を使ってみよう
□○□○というのは、ドンドンとかルンルン、ぴょこぴょことか、の言葉です。
オノマトペといういい方もしますね。オノマトペとはもともとフランス語で、擬声語全般を指します。擬声語=擬音語・擬態語です。
ふたつの□と○には、それぞれ同じ語が入ります。
擬音語はカタカタ、擬態語はひらがなというルールがあると、一般的に言われていますが、私は個人的に、そこは気分でどちらがいいか使い分けたい派です。
たとえば、きらきらは、学校で教えられるルールでは、きらきらとひらがなで書きます。
どうしてかというと、星が輝く様子を表す擬態語だからですね。
でも、キラキラとカタカナで書きたい場合もありませんか?
そうですね。。。
憧れのスターを目の前で見ることができた! わ~~~、なんて素敵なの!
という状況をイメージしてみてくださいね。
憧れのスターは、思っていたよりもずっとキラキラしています。
このときのスターは、きらきらよりもキラキラの方が盛り上がった気持ちを表現できると思うんですよね、個人的に。
どのフォントを使うか、これも一種の表現の手段ですが、「きらきら」か「キラキラ」も、表現したい方を使いたい、そう感じます。
ですから、作文に書くときは、私は学校で教えてもらったとおりでなくてもOKと考えています。
(国語のテストでは×がついてしまうので気をつけてくださいね)
と、話がそれましたが、そうそう、台風です!
台風を□○□○で表現するなら、
ガタガタガタガタ。さっきから窓が激しく揺れていて、まるで地震が来たかのようだ。
ごーっごーっごーっと、おそろしい音が聞こえる。
バラバラバラバラと大粒の雨が降り出した。
このような□○□○が使えそうです。
□○□○が入ることで、より台風のイメージがわいてきませんか?
たとえを使って表現してみよう
つぎはたとえ。
たとえというのは、「まるで~みたいに」という表現。
ちょっと難しい言葉で「比喩」といいます。
桃は、まるで赤ちゃんのおしりのような形だ。
このような表現ですね。
台風をたとえを使って表現するなら、
台風の風はとても強くて、傘は、まるでチューリップのようにひっくり返った
まるでバケツをひっくり返したような雨というのは、まさにこのことだと思った
などが考えられますね。
たとえの表現は、その人なりの個性が出るもの。なるべくありきたりじゃないたとえが見つかると、個性が発揮できますよ。
自分らしい表現を楽しもう
□○□○もたとえも、それぞれ自分らしい表現を楽しめるものです。
どの色で塗ろうかな? どの服を買おうかな?
気に入ったものを手に取るような気持ちで、自由に表現することを楽しんでもらえたら、私はとてもうれしいです。