みなさん、こんにちは。
作文講師の菅野恭子です。学習塾シンクスで作文クラスを担当しています。
「うちの子、要約ができないんです……」
そうお悩みの親御さんが多いです。この記事を読んでくださっているあなた、いかがでしょうか? やはり要約に悩まされていらっしゃいますか?
たしかに要約は難しいですね。なにがキーワードになるのか、絶対に外せない大切なポイントはどこか、文章を的確に読み取ることができないと、的外れな要約になってしまいます。
作文の勉強は、要約の腕を上げるのにもオススメなのです。
今回は、それはなぜか、解説したいと思います。
書き方がわかると文章のパターンがわかる
作文の勉強をすることで、文章の構成を理解することができます。
たとえば、中学生が練習する意見文の構成をあげると、
- 主題(結論)
- 理由1+理由を裏付ける体験談(具体例)
- 理由2+理由を裏付ける体験談(具体例)
- 主題(結論)
となります。
毎回自分で書くことを経験すると、構成がすんなり理解できるようになります。すると、ほとんどの説明文は、主題とその理由、具体例の繰り返しで成り立っていると理解します。
そして、具体例は理由の説得力を増すために存在します。
ということは、最重要ポイントにはならないということ。
あくまでも、最重要ポイントは主題・理由にあります。
自分自身が書く立場になることで、このような文章構成を把握できるようになるのです。
身近な話題が多い実例に注目しがち
先ほど、具体例はさほど重要でないと述べました。
具体例は、身近なわかりやすい話題であることが多いため、理解しやすいという特徴があります。ですから、具体例の方に目を付けてしまう子が多いのです。具体例に目を向けてしまうと、本来のテーマから話題が逸れてしまいます。
普段から書き慣れていない子は、どうしても内容を把握しやすい具体例に目を向けがちなのです。
構成を理解できる子は、具体例の罠にひっかかりません。
感想文を書く際に要約も練習します
また、感想文を書く際には、実際に要約の練習をしています。
ほとんどの子が、何が何だかわからない状態でのスタートですが、徐々にコツをつかめるようになってきます。1年も続けたら、見違えるようになります。
先日は、中1の女の子が、
「国語の授業で要約がうまいと褒められ、みんなの前で発表したの!」
と嬉しそうに報告してくれました。
この子は、作文の勉強を初めて1年半ほど。毎週コツコツ書き続けていますが、このように確実に力をつけています。
要約は、習うより慣れよ、という要素も大きいです。
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