みなさん、こんにちは。
作文講師の菅野恭子です。学習塾シンクスで作文クラスを担当しています。
おどろいたこと 「これだれー?」
先日の東品川教室作文クラスでのこと。
小3の女の子が「おどろいたこと」という課題で作文を書いてくれました。
さて、どんな驚いたことが飛び出すかな~? と期待しながら話を聞いてみました。
すると。。。。
このあいだ、お父さんとお母さんの結婚式の写真を見たんだけれど、
お父さんが今と違ってとても痩せていてびっくりした!!!
そんな話題が出てくるではありませんか。
いろいろたずねてみると、
- 今のお父さんは太りすぎ
- 毎日ビールを飲んでるせいだと思う
- 結婚式のころのお父さんに戻ってほしい
- 痩せているころのお父さんはイケメンで俳優さんみたい
- 痩せているころのお父さんに会ったら、きっと好きになってる
などなど、お父さんについて思うことをあれこれ語ってくれました。
家庭での楽しい対話を作文にいかそう
こんなふうに、家庭の中でのちょっとした出来事を作文のネタにできることは、とてもよいことです。
どこのご家庭でも、お父さんお母さんはお仕事に忙しく、なかなかそんな時間を取るのは難しいかもしれません。
でも、今は、重いアルバムをわざわざ引っ張り出すこともなく、スマホで画像を見せることが可能です。
今の小学生のお父さんお母さんが若いころは、すでにみな携帯を持っている時代でしたものね。
私の若いころは、お出かけのときなどは写ルンですをコンビニなどで慌てて買って思い出を写真に残していた時代ですから、なんともうらやましい限り。
(ほんの20年前くらいまでは、携帯で写真を撮る文化がなかったなんて、子どもたちは想像もできないかもしれません)
ぜひぜひ、若いころのお話をしてあげてください。
お子さんは、お父さんやお母さんの昔のお話を聞くのが好きです。それも、失敗談だとさらに記憶に残る傾向があるようですよ(笑)。
そうやって記憶の片隅に残った話題が、作文を書く際にスパイスのような効果的な役割を果たすかもしれません。実際に、上手な作文を書く子は、ご両親が話していたひとことをさらりと作文に入れてくれます。
「お父さんは、昔はかっこよかったんだぞ!」
「お母さんは、若いころモテたのよ!」
そう話すお父さんお母さんも多いようですが(生徒さんからよく聞く言葉でもあります笑)、ぜひ、昔の写真を見せてあげてください。
家庭での対話が大切な理由
今回は、たまたまご両親の若いころの姿についての話題でしたが、作文の勉強では、
「お父さんやお母さんに聞いてきてね」
という宿題を出すことが多いです。
たとえば、「楽しい給食」という課題の場合、お父さんやお母さんが小学生のころはどんな給食を食べていたのか、どんな献立が好きだったか、どんな雰囲気で食べていたのか、などを訪ねてくるように勧めます。そして、その話題を「聞いた話」として作文に書き入れます。
そうすることで、今の自分の給食と、親の時代の給食を比較し、変わらない部分と変わってきた部分とを考えることができ、「給食」というテーマについて多面的な視点で考えるきっかけが生まれます。
このように、能動的に考える姿勢が、思考力を育てる土台になります。
おまけ
ちなみに私は、うちの子たちにこの写真を見せたら、爆笑されました。
多分、25年前くらいに行ったディズニーランドです(笑)