みなさん、こんにちは!
作文講師の菅野恭子です。学習塾シンクスで作文を教えています。
今日は、シンクス東品川教室にて「弁論大会原稿仕上げよう講座」を開催しました。
シンクス東品川教室の近くにある品川学園では、夏休みの宿題に、弁論大会の原稿を仕上げるというものがあります。
その原稿を2時間で仕上げよう!というこの講座。
今年度のテーマは、「人権」。
中学生にとっては、いや、大人にとっても、なかなか手ごわいテーマですよね。
講座の流れ
今日は、まず、意見文の書き方3パターンを解説しました。
- 是非の主題
- 総合化の主題
- 生き方の主題
この3パターンです。
そして、どのような主張を展開していきたいのかを教えてもらい、いちばん書きやすいパターンはどれかをアドバイスします。
そして、そのパターンの骨組みを作る材料シートを記入して、シートをもとに原稿を仕上げる、という流れ。
選んだテーマには、必ず理由がある
まず、人権といわれてもピンと来ない子が多いでしょう。
なにをテーマにしたらよいのか、悩みますよね。
人権がテーマの場合、中学生が書きやすいだろうと思われるものは、「いじめ」「差別」といったところでしょうか。
ぼんやりとでもよいので、主張したいテーマが見つかったら、
- なぜそのテーマを選んだのか
- どんなきっかけで興味を持ったのか
あたりから、探っていきましょう。
たとえば、「女性差別」というテーマで書きたいと思った場合。
なんとなく……としか答えられないこともあるでしょう。
でも、なんとなくこれがいいなと思ったにしても、そこには必ず理由があります。
- いちばん身近な女性である母親が、あまり幸せそうに見えないから
- 自分は差別だなんて思ってないけど…女性って差別されてるの? と不思議に思ったから
- 女性だという理由で、将来やりたい仕事に就けないかもと不安になったから
など、なにかしら、心に引っかかるところがあるから、これで書こうと思ったはず。
自分の気持ちを深く見つめてみると、きっと、主張したいことが明確になってきます。
どう書いていったらわからないという人は、まずは自分との対話からスタートしてみてくださいね。
意見文を書くときの注意点
今日参加してくれたひとり、中3の女子は、女性差別について書いてくれました。
( ↑ なにをテーマにするのかインタビュー中)
彼女は、女性にしかできない出産という尊い仕事、その出産のせいで、女性が社会で活躍できないのはおかしいと考えていました。
女性の社会進出や、出生率の低下など、関連して言いたいことが次々と浮かんできます。
書きたいことがあるのはとてもよいこと。
でも、たくさんネタがあるときこそ、気をつけなくてはならないことがあります。
それは、今回のテーマは「人権」であること。
自分の主張したいことが、「人権」というテーマから逸れないことが大前提です。
話題があちこち散らないよう、厳選しなくてはなりません。
そのために、まず、最初に設計図を作るのですね。
肉付けは、実例を用いて
書き方の手順としては、最初に作った設計図に、肉付けをしていく流れです。
肉付けには、必ず実例を用いるようにします。
自分自身の体験、家族など周囲の人の体験、それから著名人や歴史上の偉人など、だれもが知っている人の有名なエピソードを利用しましょう。
いちばん信憑性があるのが、やはり自分の体験ですね。
この実例部分を丁寧に書いて、ボリュームアップさせましょう。
今日、参加してくれた子は、2~3時間で原稿が完成しました。
厄介な宿題が片付きましたね!
意見文の詳しい書き方はこちら
意見文の詳しい書き方は、以前の投稿を参考にしてください。
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